ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




8.12 とは1985(昭和60)年8月12日の日本航空123便墜落事故の日です。その10年後(1995年)に阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件がありましたが、この三つは未だに何かにつけて思い出すものです。

それで、8月11日か12日に日航機事故の追悼のつもりで当時の東京生活の事なども書こうと思っていましたが、ネット巡回中にふと目にした阿修羅の記事から 日航機墜落事故の真相、そして普天間と機密費と。 という2010年05月22日に書かれたブログ記事を読んで日航機事故のことを書くのは止めました。この事故では「金属疲労」と「ダッチロール」という言葉が私の脳細胞に刷り込まれただけで、まさか謀略説があるとは考えてもいませんでした。リンクした「Aobadai Life」ブログは初見ですが、この記事のスタイルは私には素直に受け取れる書き方で好感が持てました。

8.15 については14日のテレビ朝日でザ・スクープスペシャル「“誰も知らない”玉音放送の秘密」に衝撃を受けました。
「萬世の為に太平を開かんと欲す」を草稿に追加されたのは安岡正篤(やすおか まさひろ)氏ですが、私はこのことについて2009.01.14 義命、春秋左氏伝 で書いています。この記事でリンクした国立国会図書館サイトから、畏れ多いことですが、「終戦の詔書」 を引用いたします。 その下は日本国憲法の前文です。どちらもある事は知っていても正面切って向き合う事を私は避けてきたのかも知れません。

朕深ク世界ノ大勢ト帝国ノ現状トニ鑑ミ非常ノ措置ヲ以テ時局ヲ収拾セムト欲シ茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク
朕ハ帝国政府ヲシテ米英支蘇四国ニ対シ其ノ共同宣言ヲ受諾スル旨通告セシメタリ
抑々帝国臣民ノ康寧ヲ図リ万邦共栄ノ楽ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ拳々惜カサル所曩ニ米英二国ニ宣戦セル所以モ亦実ニ帝国ノ自存ト東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他国ノ主権ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス然ルニ交戦已ニ四歳ヲ閲シ朕カ陸海将兵ノ勇戦朕カ百僚有司ノ励精朕カ一億衆庶ノ奉公各々最善ヲ尽セルニ拘ラス戦局必スシモ好転セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス加之敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ惨害ノ及フ所真ニ測ルヘカラサルニ至ル而モ尚交戦ヲ継続セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ心霊ニ謝セムヤ是レ朕カ帝国政府ヲシテ共同宣言ニ応セシムルニ至レル所以ナリ
朕ハ帝国ト共ニ終始東亜ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ対シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝国臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内為ニ裂ク且戦傷ヲ負イ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ惟フニ今後帝国ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス
朕ハ茲ニ国体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ乱リ為ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム宜シク挙国一家子孫相伝ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ総力ヲ将来ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ体セヨ

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

テレビ朝日のザ・スクープスペシャルが伝えてくれた短波放送による情報戦、というより米国の一軍人による情報発信があったという歴史は私は全く知らなかったことで衝撃的でした。それも昭和天皇にお聞きいただくことを念頭においていたと。テレビ朝日は「日米ピース・トーク」と伝えています。
『玉音放送の重要部分を現代語訳するとこうなる。「原爆は無辜の民を殺傷し、その惨害は計測もできないほどだ。それは、日本民族の滅亡を招くのみならず、人類文明をも破壊し尽くすものである。」 それは、唯一の被爆国であるがゆえに全世界に発信しえた、人類史上初めての「非核平和宣言」でもあったのだ! 』 この番組のキャスターは鳥越俊太郎さんです。この番組を見せていただいたことに感謝し、ご活動に心から敬意を表します。おそらく今の反原発、脱原発に向かう社会に対して日本民族が立つべき原点を示されたのかも知れません。
ちなみに、この番組で示されたので確認しましたが、ポツダム宣言 の受諾は8月10日に連合国に伝えられていて、それらの国民は既に知っていた、日本国民は8月15日の玉音放送で初めて知らされたということです。10日から14日の間に日本国内で一般国民が受けた戦災(8月13日の大月空襲など)については、いかなる解釈ができるかという疑問が残ります。

図らずも8.15の記事が三題話になってしまいましたが、日航機事故にもし都市伝説の一部でも該当する事実があったとしたら、その流れは今の菅直人政権にまで続いていることを感じます。
2009年8月30日の第45回衆議院議員総選挙において民主党に託した国民の意思は、市民運動崩れの変節カンとそれを利用する人々により突き崩され、ついには震災が人災に至りました。
この経緯について私はThe JOURNALのいろいろな記事や植草一秀さんの『知られざる真実』から知識を得ているだけですが、最近の記事では田中良紹(たなか・よしつぐ)さんのポスト菅の政治課題に納得しています。

3.11開戦した今次大戦の終戦は見えません。将来にわたりそれはないかも知れません。子々孫々戦いが続く、その覚悟があるのか無いのか、リニア中央新幹線を推進なさる方々からもネット発信があればいいなと思っている今日この頃、8.15 を迎えました。
昨年秋にジブチに派遣されていた友人が今春に帰国し、先日は久しぶりに彼とその仲間たちに会いました。体調不良な私は彼等と行動を共にはできませんでしたが、鍛え上げた素晴らしい動きに感銘を受けました。
二三日前に「硫黄島の砂」をテレビ放映していましたが、私はナガラテレビでまともに見ている気分になれませんでした。今年は「太平洋の奇跡」を映画館で観ました。昔映画少年だった私は映画と向き合うのはやはり映画館に限ると思います、そして靖国神社参拝は日を改めて・・・・8.15 が来るたびにいろいろと思いが巡ります。私はお蔭様で生きています、あとしばらくは。



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