第177回国会(常会)が開かれています。会期:平成23年1月24日から6月22日までの150日間、会期は8月31日まで70日間延長されました。(衆議院ホームページより)
その会議録から、「厚生労働委員会の会議録議事情報一覧」 を開きます。(フレーム構造ですが、メインフレームだけ単独で開くとその後の操作ができない仕様ですからフレームのまま続行します)
平成23年7月20日第22号 をクリックすると、『厚生労働関係の基本施策に関する件、特に放射線の健康への影響について調査のため、来る二十七日水曜日午前九時、参考人の出席を求め、意見を聴取することとし、その人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。・・・ 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕・・・御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。』 この日はこれで終りです。
その平成23年7月27日の議事録は多分8月8日過ぎには掲載されると思います。
第177回国会 平成23年7月27日衆議院厚生労働委員会の参考人聴取で何があったのか。それは衆議院インターネット審議中継から、左のカレンダーで 2011年7月27日 をクリック → 右に出るリストから「厚生労働委員会 3時間45分」 をクリックします。
「発言者一覧」 から 児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長) 16分 をクリックします。「Windows Media Player」、「ブロードバンド」 など選択肢を指定すれば録画が視聴できます。
そこで私どもがアイソトープセンターの知識をもとに計算してみますと、まず熱量の計算では広島原爆の29.6個分に相当するものが漏出しております。ウラン換算では20個分のものが漏出しています。 さらに恐るべきことには、これまでの知見で、原爆による放射能の残存量と、原発から放出されたものの残存量は1年経って、原爆が1000分の1程度に低下するのに対して、原発からの放射線汚染物は10分の1程度にしかならない。
意見陳述の最後に、4つのことを緊急に提案と言われたが、3つまでで16分、時間切れ、多分15分が与えられた時間だったのでしょう。その後は議員との質疑応答になりますが、高橋千鶴子(日本共産党)議員の録画を開くと19分頃に児玉さんが答えます。その話の中で以下の発言があります・・・
私は安全に関しては、基準を決めたら、危機になったら、それを変えていく格好では、ダメだと思います。いま今年できないかもしれないけれども、来年までにその基準に持っていく、再来年までにはこうするとうことがなければ、住民が安心できるわけがないではありませんか。そのためには最初から申し上げている通り、広島原爆20個分の、天然にないセシウム137を撒き散らした東電と政府の施策を反省し、これを減らすため全力を挙げる以外に安心できる解決などありえないのです。そのことを抜きにして、どこが安全だという議論をいくらやっても、国民は絶対に信用しません。
自分達に都合よく基準の方を変えていくのはダメだ、耳が痛いですよね、某教育委員会さん(^o^)
児玉さんの陳述は医学的で内部被ばくと癌の関係など専門的なお話は難しいですが、南相馬市での放射能除染に取り組まれているチームのリーダーとして本当に被災者の事を考え、国会のだらしなさに対しても強烈な発言をされています。 公式議事録が読めるまでは、2011年8月1日 The JOURNALに掲載された児玉龍彦東大教授の国会陳述の衝撃 ── 広島原爆の29.6個分の放射線総量が漏出している!と、児玉龍彦東大教授の国会陳述の衝撃(続) ── 教授と議員との質疑応答で読むことができます。
衆議院サイトを開くのが面倒でしたら、Youtube で児玉さんの陳述のみ視聴できます。
私はYoutubeで出ていることを知ってブックマークはしていたのですが、動画を見ている時間が無くて放置していました。The JOURNALに掲載されたので内容が分かり、ソースも確認しました【上記の引用二つはその記事からです】。インターネットってやっぱり凄いです。