ICT工夫
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ミスターガンマ 平成23年8月3日(水)にJR甲府駅北口クリスタルアースに、放射線量表示機Mr.Gamma-Box+P(ミスターガンマ)が設置されました。
共同開発した会社は、クリアパルス株式会社
「クリスタルアース」とは甲府駅北口デッキで美しい水晶球体が置かれた場所です。

 
ミスターガンマ
設置場所はJRの改札を出て右(北口)、タクシー、バス乗り場に降りるエスカレーターから右方の窓際です。
 
ミスターガンマ「福島原発事故以前(平成22年1月から平成23年2月)の甲府市内の大気中の放射線は、0.040~0.066μS(マイクロシーベルト)/時間でした。」 と記載されています。
これは、山梨県サイトで山梨県の環境放射能の状況についてのページに、「モニタリングポストの測定結果」の項目に書かれていることを「甲府市内」と置き換えて説明されているものです。これが甲府市富士見にある山梨県衛生環境研究所の屋上(地上十数m)に設置された測定器によるものであることは既によく知られていることです。
「ミスターガンマ」は高さ1mで測定した結果を表示しています。私が見ていた数分間では 0.04μSv 程度の値でした。北口デッキの床から高さ1mの測定ですから、甲府駅北口の測定については「地上1m」 と伝えるニュースは勘違いしているようです。

「ミスターガンマ」が設置される他の2か所・・・
山梨県立まきば公園
富士山五合目総合管理センター

○ 線量単位のシーベルトは Sv と書かれている記事しか見たことはありません。
○ 「ミスターガンマ」は県立博物館、美術館、文学館などの露天に近い入口の地上に置かれることが最適な使用法です。民間でしたら、山交百貨店や岡島百貨店、イオンモールなどSCで活用できるはずです。甲府駅北口のデッキの中に置いて県民、旅行者に見せても笑われるだけと思います。税金はもっと有効活用された方が良いと思います。
○ 自然放射線量についても書かれていましたが、出典が明記されていたので参考になりました。書かれていた時間当りの線量値には疑問がありましたので出典サイトから調べてみるつもりです。
○ 県庁記事を読んだ時から感じていたのですが、北口設置を見学した時に見えたことは私としては想定内でした。こんな事を考え実行する金と時間があるなら、県内保育所、保育園の給食状況を確認し対策して、子供たちの安全をはかっている山梨県の姿を甲府駅のデッキに張り出して、ご来県のお客様に見ていただくことでもお考えください。

クリスタルアース 「専用の印伝携帯ストラップで 光と音の演出を お楽しみください」 と掲示がありストラップを載せる専用台の使い方の説明が書かれています。この仕掛けについてはクリスタルアースが完成した時のニュースで読んだことがありますが、実際に見るのは初めてでした。「印伝携帯ストラップ」とは何処で手に入るのか、このデッキにはそれらしい売り場も無かったので今回はパスしました。

近くで地デジ移行をサポートなさる方々のデスクが置かれて数人のスタッフがおられました。総務省の「地デジ臨時相談コーナー」です。8月26日(金)まで、09:00~17:00 オープン、甲府市、山梨県では既に何も問題は無いはずですから早期に終了で良いと思うのですが、お国が決めたことはその通りにやらねばならない、ご苦労様です。



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第177回国会(常会)が開かれています。会期:平成23年1月24日から6月22日までの150日間、会期は8月31日まで70日間延長されました。(衆議院ホームページより)
その会議録から、「厚生労働委員会の会議録議事情報一覧」 を開きます。(フレーム構造ですが、メインフレームだけ単独で開くとその後の操作ができない仕様ですからフレームのまま続行します)
平成23年7月20日第22号 をクリックすると、『厚生労働関係の基本施策に関する件、特に放射線の健康への影響について調査のため、来る二十七日水曜日午前九時、参考人の出席を求め、意見を聴取することとし、その人選等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。・・・ 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕・・・御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。』 この日はこれで終りです。
その平成23年7月27日の議事録は多分8月8日過ぎには掲載されると思います。

第177回国会 平成23年7月27日衆議院厚生労働委員会の参考人聴取で何があったのか。それは衆議院インターネット審議中継から、左のカレンダーで 2011年7月27日 をクリック → 右に出るリストから「厚生労働委員会 3時間45分」 をクリックします。
「発言者一覧」 から 児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長) 16分  をクリックします。「Windows Media Player」、「ブロードバンド」 など選択肢を指定すれば録画が視聴できます。

そこで私どもがアイソトープセンターの知識をもとに計算してみますと、まず熱量の計算では広島原爆の29.6個分に相当するものが漏出しております。ウラン換算では20個分のものが漏出しています。  さらに恐るべきことには、これまでの知見で、原爆による放射能の残存量と、原発から放出されたものの残存量は1年経って、原爆が1000分の1程度に低下するのに対して、原発からの放射線汚染物は10分の1程度にしかならない。

意見陳述の最後に、4つのことを緊急に提案と言われたが、3つまでで16分、時間切れ、多分15分が与えられた時間だったのでしょう。その後は議員との質疑応答になりますが、高橋千鶴子(日本共産党)議員の録画を開くと19分頃に児玉さんが答えます。その話の中で以下の発言があります・・・

私は安全に関しては、基準を決めたら、危機になったら、それを変えていく格好では、ダメだと思います。いま今年できないかもしれないけれども、来年までにその基準に持っていく、再来年までにはこうするとうことがなければ、住民が安心できるわけがないではありませんか。そのためには最初から申し上げている通り、広島原爆20個分の、天然にないセシウム137を撒き散らした東電と政府の施策を反省し、これを減らすため全力を挙げる以外に安心できる解決などありえないのです。そのことを抜きにして、どこが安全だという議論をいくらやっても、国民は絶対に信用しません。

自分達に都合よく基準の方を変えていくのはダメだ、耳が痛いですよね、某教育委員会さん(^o^)
児玉さんの陳述は医学的で内部被ばくと癌の関係など専門的なお話は難しいですが、南相馬市での放射能除染に取り組まれているチームのリーダーとして本当に被災者の事を考え、国会のだらしなさに対しても強烈な発言をされています。 公式議事録が読めるまでは、2011年8月1日 The JOURNALに掲載された児玉龍彦東大教授の国会陳述の衝撃 ── 広島原爆の29.6個分の放射線総量が漏出している!と、児玉龍彦東大教授の国会陳述の衝撃(続) ── 教授と議員との質疑応答で読むことができます。
衆議院サイトを開くのが面倒でしたら、Youtube で児玉さんの陳述のみ視聴できます。
私はYoutubeで出ていることを知ってブックマークはしていたのですが、動画を見ている時間が無くて放置していました。The JOURNALに掲載されたので内容が分かり、ソースも確認しました【上記の引用二つはその記事からです】。インターネットってやっぱり凄いです。



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