ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




食品の放射能汚染を調べている時に気が付きました。2011年3月25日に 『放射線の専門家集団が、皆さまの抱く素朴な疑問や、不安にお答えするサイトがオープンしました。専門家に直接質問することもできますので是非ご利用ください。 』 とのTwitterのツブヤキがあります。最初の質問とその答えは3月23日のようです。
専門家が答える 暮らしの放射線Q&A
放射線防護、放射線影響の専門家で構成する「日本保健物理学会」監修(2011年3月25日)

Q&Aは4つに分類されています--放射線の人体への影響(24ページ)、放射線の食物への影響(10ページ)、放射線の水への影響(9ページ)、その他(33ページ)--ページ数は 2011.05.15 現在
ページが多いのですが、一つ一つのQ&Aは簡明で分かりやすいです。
Twitter @radiinfo を見ていると新着Q&Aが伝えられます。
5月12日の最新ツイートでは、「Q&A更新しました→母乳への影響が心配です。」 からリンクされたページ、2011/05/12 放射線の人体への影響 で掲載されているというようなスタイルです。

5月12日のQ&Aで、答えの中に『原子力発電所から放射性物質が放出された大部分は3月15日です。あれから2ヶ月が経過している・・・』というような記述があることに気が付きました。放射性物質の放出が一度で終っているかどうかという点には異論があると思います。この事を計測して公開している一つが前の記事に書いた文部科学省の都道府県測定データだと思いますが、今は放出していない閉じ込めてあるとは私は思っていませんから、こんなブログを書き続けています。昔あったゴミ焼却場のダイオキシン放出事件とは違うと思っています。
しかし、Q&Aを読めばすぐ分かりますが、質問者の意図を的確に捉え、質問者が何か記事を参照しているなら回答者もそれを参照しながら丁寧に回答しています。これはネットでのこのようなサイトとして実に素晴らしいと私は感じましたので、ブログ記事にしてお勧めする次第です。



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この記事は私の確認不足だったことが分かりました。文部科学省の東日本大震災関連情報ホームページに、定時降下物のモニタリングというページがあります。これを見落としていました。『定時降下物について、毎日24時間、降水採取装置により採取し、ゲルマニウム半導体核種分析装置を用いて核種分析調査を行い、定期的に可能な限り1日1回、自治体に報告を求める。』 ということです。
測定地点は下に書いたフローと同じ47都道府県それぞれ1個所ですから、平常時の仕事をそのまま続けているだけと思いますので下に書いた私の考えに変わりはありません。


文部科学省の公開データを見ていて感じたのは、これは平常時のフローを全国的な傾向として見ているだけで、今の非常時には何の役にも立たないのではないかということです。
足柄茶汚染のニュースからそれを確認するために山梨県の観測地、甲府市富士見の山梨県衛生環境研究所を調べましたが、文部科学省の委託で実施している計測は地上15m程度の建物の屋上でした。神奈川県で横浜市独自の計測でも環境科学研究所(磯子区滝頭、5階建)の屋上でした。47都道府県全てを確認せねばいけませんが、原発のある鹿児島県のサイトが大変参考になります。

【補足-測定位置が高いことについて】 財団法人日本分析センターが文部科学省の委託により管理・運営しているサイト、「日本の環境放射能と放射線」に、「連続モニタによる環境γ線測定法」というマニュアルがあることが分かり、そのPDFファイル 11/58 「第4章 連続モニタの設置」 に「検出器の地上高をそれぞれの方式について統一する。」 として 「・・・シンチレーション式モニタの検出器は地上高10m以上,屋上からの高さ3m以上とする。」 とされていました。このことは、専門家が答える 暮らしの放射線Q&Aの記事に書かれていて確認できたものです。

鹿児島県の環境放射線監視情報のホームページから、「監視体制の紹介と解説」を開くと、鹿児島市内にある「鹿児島県環境保健センター」の紹介ページが読めます。
同様に、【測定局設置状況一覧】のページがありますが、『川内原子力発電所の周辺地域には発電所を取り囲むように県が22局、九州電力(株)が6局、合計28局の放射線測定局を設置しており、24時間絶え間なく監視を行っています。』 の28は全て鹿児島市内ではありません。
すなわち文部科学省の公開データが記載しているのは鹿児島市のデータだとわかります。おそらく他県でも同様でしょう、**県環境センターなどと命名された施設が受託している計測作業を載せているだけだと思います。

全国的な大気の流れで各地の傾向を観察していると、国内原発、大陸、半島の状況や洋上で軍艦などに原子力関係の事故があったことを察知できるという程度じゃないかと思います。
いうなればフローを観察していてその傾向から何かを察知するということで、事故が確認された時には非常体制でのきめ細かい観測網が敷かれる体制があるのだと思います。その時にはストックも観測せねばならない。火山噴火で言えば火山灰の蓄積を問題にするのと同じです。

鹿児島県の上記ページからは、観測局には風向風速計や雨量計まで含まれている事が分かります。
甲府盆地に八ヶ岳方面からの風が吹いている時に、平常時より多い放射線量が計測されているなら、それが微量な差であっても問題だと考える必要があるかも知れません。計測時の条件において等しければ問題はありません、というような科学的な検証は求められるはずです。フローを見ている文部科学省のデータからそこまで分かるでしょうか。
フローを見ながらストックを考える事が必要なはずです。それは地上15mの計測で得られるものでしょうか。

右側のリンク集に追加した3.11東日本大震災後の日本から、東京大学で公開している「東京大学環境放射線情報」を知りました。環境放射線情報に関するQ&Aには、本郷(2)-6階相当、本郷(3)-地上1m、駒場-3階相当、柏(1)と柏(2)は地上1mという測定高さ、そして地面の状況が記載されています。明らかに地上に近い方が値は高い、その理由もこのページには書かれています。
東京大学の原子力関係者は原子力村だと批判される記事をよくみかけますが、≪東京大学環境放射線対策プロジェクト≫との関係を私は知りません。このように客観的に判断できる資料を公開されているのは素晴らしいと思います。

この非常時に必要なのは、フローと同時にストック(地上への蓄積量)をきちんと測定し、各地の比較も容易な整理した形で公開する事だと思います。東京都でも分かった下水汚泥の放射能汚染からは、上水道と同様に下水の計測も間接的に地上汚染の状況判断に役立つらしいと感じました。
収穫された全ての果実農畜産物に風評被害などというものが発生したのは明確な情報が見えないことにあった、などと歴史に刻まれるのは恥ずかしい事だと思わねばなりません。魚介類についても状況は同じです。
その地域で公開された測定値が他地域の人々にも信頼されるかどうかは別な問題です。



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放射性物質に汚染された食品について調べている時に気が付いて優れたサイトをメモしておきます。
中学校理科「放射線」:授業の準備は“らでぃ”におまかせ!

私がこのサイトに気が付いたのは「放射線をどうやって防ぐか」を調べている時です。
放射線の種類と特徴
放射線の種類と特徴の図から切り出したものですが、同じような図はあちこちで見かけます。原図は資源エネルギー庁発行パンフレットのどこかに掲載されているようですが、私は未確認です。
この図は例えば、
 中部電力-放射能と放射線の違い
 関西電力-放射線の種類と透過力
 四国電力-放射線の種類と透過力
 東北電力-放射線の種類と透過性
などで使われているのを確認できます。

最初にこの図を見た時にはなるほどと感心しました。じっと見ているうちに、放射線が右側から照射されたらどうなるかと思いました、私はいつも天邪鬼です(^o^)
スーパーマンの眼力で弱点は鉛を透視できないことです。「クリプトナイト」という石はスーパーマンの力を奪う作用があります。 原発推進者の方々は全てを見通す力があり、それを隠蔽する力も強力なので日本国に君臨していますが、唯一の弱点は原子力発電所の傍には住めない脆弱な心身をもっておられる事です。

右側から照射された時の問題を解決できたのは、“らでぃ”の放射線の透過力についてという記事からです。
『結論から言えば一定の条件が整っていれば、水やコンクリートはα線やβ線、γ線、X線、中性子線といった放射線を止める(=遮へいする)ことが可能です。また、鉛や鉄の板でもα線やβ線を遮へいすることができます。ただし、水やコンクリートでγ線を遮へいするには鉛や厚い鉄の板と同じように放射線を遮へいするための「厚さ」が必要となりますのでご注意ください。』( 以下略、本文をご参照ください)
このサイトのトップページにある記事を下に引用させていただきます。

「“らでぃ”とは」
 新学習指導要領において中学校理科「放射線」に関する内容が組み込まれることになりました。
約30年ぶりに復活するその指導内容は理科第一分野「科学技術と人間」の「エネルギー資源」に関わる項目において「放射線の利用とその性質についても触れる」と表記されているものの、総合学習などで「エネルギー」に関する教育実践に取り組んだ中学校の事例を除き、現職の理科教師のほとんどがこの項目について実際の指導経験が無い状況にあります。
 日本教育新聞社では中学校理科新学習指導要領に記載された「放射線」にかかわる教育の支援を同ホームページを通じて行って参ります。

「教育現場で子どもたちの指導をされている皆様」
東日本大震災に伴う原子力発電所の事故以降、テレビや新聞では連日放射線に関するさまざまな情報が報道されております。しかしながら放射線に関する報道は専門的な表現・内容が多く含まれており、一般の方々にはわかりにくい分、不安を感じられることもあると思われます。
“らでぃ”では、教育現場において子ども達の指導に携わる先生方に対してテレビや新聞で報道されている「放射線」に関する情報をFAQ形式で発信させていただきます。子どもへの正しい教育、保護者の方々への正しい理解をしていただくための一助になれば幸いです。

“らでぃ”のホームページに登録している読者の分布状況図、これはフラッシュなので、おそらく数値を反映して都道府県の色が変わるようにプログラムされているものと思います。山梨県は白で表示される程度の参加者らしい現状がわかりました(2011.05.15 確認時)

私が調べているのは、食品の放射能汚染から身を護る方法ですが、とりあえず寄り道で基本情報を確認しました。



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