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足柄茶の事例から神奈川県について調べている時に産経新聞 2011.5.10 記事、小泉政務官の放射線量測定報告に困惑 取手市教委 に気付きました。武田邦彦さんの5月10日記事で書かれていた、柏、松戸、流山、三郷のホットスポット近傍です。
国土交通大臣政務官 衆議院議員 小泉俊明サイトで、5/6(金)茨城県南9市町村の放射線量を測定しました。 が該当する記事と思えます。

文部科学省の都道府県別環境放射能水準調査結果ホームページで公開されているデータは水戸市と東海村だけですから、この件については意味が無い。
◇ 取手市サイトで 2011年5月12日、茨城県が取手市の放射線量率を測定
 『茨城県原子力安全対策課では、県が放射線量率測定を行なっていない31市町村を5ブロックに分け、5月から7月の第2と第4水曜日に、各市町村の役所駐車場で15分間、可搬型モ二タリングポストで測定を行なっています。  取手市は第4グループで、同じグループ内には五霞町、境町、坂東市、常総市、守谷市が属し、独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターが測定を実施しています。』
これを手がかりに以下を確認しました。

県内31市町村における放射線量率測定結果 【原子力安全対策課】 これが取手市の記事に書かれていたものです。公開日2011年5月12日を確認しました。--独立行政法人日本原子力研究開発機構 大洗研究開発センター ここには関連記事は見つかりませんでした。
  『県内31市町村(固定放射線測定局及び可搬型モニタリングポストを設置してある市町村を除く)において,モニタリングカー又はサーベイメーターにより放射線量率を測定した結果は以下のとおりです。』 として
 ※健康に影響のあるレベルではありません。 には疑問を感じました。
5月11日 取手市 0.236、守谷市 0.226 (マイクロシーベルト/時間)、他の茨城県内の測定値では 0.2 を超える値は出ていないし、年換算すれば小泉俊明さんの記事に書かれていること、そのままになります。
産経新聞が書いていた、『取手市教委は「あくまで文部科学省の内容に従って行動する」としている。』ですが、文部科学省の内容とは、20mSv/年を指しているのでしょうか。
『児童生徒等の受ける線量を考慮する上で、16時間の屋内(木造)、8時間の屋外活動の生活パターンを想定すると、20mSv/年に到達する空間線量率は、屋外3.8μSv/時間、屋内木造1.52μSv/時間である。』
私が支援する人々の活動に関係する子供達はこのホットスポット近隣にも大勢いますので、以上私が確認したことを書き残しておきます。

以下は関連記事にリンクのみ・・・
◇ 茨城県トップ > 東日本大震災関連情報>県内の放射線情報 、茨城県が行なっている測定
 『福島第一原子力発電所1号機の爆発後、北茨城市(北茨城市役所)、高萩市(総合福祉センター)、大子町(大子工務所)に可搬型モニタリングポストを設置し、放射線量を確認しております。』
ページ末尾に、「設置線量率測定局(固定局)データ PDF : 236KB 」 がありますが、これは東海村近傍の41地点が記載されています。
◇ 県南地区の放射線測定結果は、産業技術総合研究所-つくばセンター放射線測定結果
茨城県環境放射線監視センター

東海村のある茨城県ですから、行政がいろいろな施策を講じている事がネットで見えました。しかし、どういうデータを集めるか、集めたデータをどのように用いて国民を守るかというのは、行政任せでは良い結果に繋がるとは思えないことを国民はもう十分過ぎるほど学習したはずだと思います。
近々山梨県も甲府市も動き出すはずです。足柄茶の問題を他人事だと思っているような人はここにはいないはずです。その成行き、公開される情報に注意したいと思っています。



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補足情報として、2011.05.18 神奈川県は厚木、開成町、小田原でも放射能測定 を書きました。


神奈川県の地元紙、神奈川新聞が2011年5月11日に「南足柄産の茶葉から基準値上回る放射性セシウム」と報じたのに続いて、2011年5月12日「足柄茶から規制値上回る放射性物質検出、県が出荷自粛を要請」で詳しく報じています。
『(神奈川)県によると、南足柄市内の茶畑で9日に採取した生葉を県が国の協力を得て2回検査したところ、1キログラム当たり、それぞれ550、570ベクレルの放射性セシウムを検出。放射性ヨウ素は検出されなかった。4月上旬には、生産者から検査を求める声が県に届いていたという。県は規制値を上回る放射性物質が検出されたことについて、「間違いなく(福島第1原発の)事故の影響。地域経済と県民の安心、安全を脅かす問題で非常に遺憾」とし、国や東京電力に対し補償を求めていく考えを示している。』・・・2011年5月11日 神奈川県記者発表資料 > 県内で生産された農産物の放射能濃度について・・・神奈川県内市区町村リンク集・・・南足柄市県内で生産された農産物の放射能濃度について
この件は 2011/05/11 18:46  【共同通信】 「足柄茶」に基準値超のセシウム 神奈川の農産物で初 の記事もあります。これからチェックしたのだと思いますが、香港ドメインの新聞が 2011-05-11 日本神奈川茶葉發現輻射物 と報じている記事が検索でヒットして驚きました。

文部科学省サイトで都道府県別環境放射能水準調査結果 というホームページがあります。「環境放射能水準調査結果(都道府県別)」  が毎日発信されていますが、神奈川県は茅ヶ崎市のデータのみです。「全国大学等の協力による空間放射線量」では横浜市のみです。
放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング のページから神奈川県では川崎市、横浜市の複数、逗子市、横須賀市などで足柄方面はありません。

文部科学省ページからリンクされている全国放射線量マップβ版 では「環境放射能水準調査結果(都道府県別)」 が見やすいですが、測定場所が増えているわけではありません。

横浜市では独自に環境科学研究所(磯子区滝頭、5階建)の屋上で測定したデータを、横浜市内における放射線量の測定状況について で毎日1時間ごとに公開しています。
神奈川新聞では「カナロコ災害情報」のトピック一覧で、「*日の県内の放射線量」として横浜市、川崎市、横須賀市、茅ケ崎市の4地点のデータを掲載しています。これらのソースは神奈川県安全防災局危機管理部-神奈川県内の放射線等の情報(大気、水道水、食品など) だと思います。

武田邦彦さんの5月10日記事、柏、松戸、流山、三郷のホットスポット は衝撃的な情報です。
「4月上旬には、生産者から検査を求める声が県に届いていた」のは、生産者の方々は福島から流れ出す放射性物質の拡散を「想定していた」のだと思います。海外機関が発信していた情報と日本政府が発表する情報とを比較していれば誰でも感じる事です。

上掲、有志による全国環境放射線モニタリングのデータを見ていて、文部科学省 原子力教育支援事業 原子力・エネルギーに関する学習用機器(簡易放射線測定器)の貸出 に気が付きました。「はかるくん」 CP―100 という測定器は教育関係者なら借りることができるなら、測定ポイントは各県何か所でも必要なだけ増やすことが出来るじゃないか。非常時にはあらゆる可能な手段を駆使して対応すべきだと思いますが、「文部」と「科学」の縦割り行政の弊害がこんな時にもあるのでしょう。

山梨県での「原子力教育」の状況は全く知りませんが、「全国大学等の協力による空間放射線量」や「放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング」に山梨県内からの参加が無いというのは、甲府市富士見の1か所で測定していれば大丈夫という「想定」なのでしょうか。南足柄市で生じたのと同じことが山梨県内ではありえないと断言できる人はいないはずだと私は思っています。・・・環境放射能調査測定結果の公表について(発表日:2011年3月15日) 文部科学省の委託があろうが無かろうが市民・県民の安全無事を思う気持ちに関係はない。「はかるくん」を借りている学校での測定実施をサポートできる市民・学生は山梨県にもいると思います。多彩な人材が活躍するボランティア大国の山梨です。・・・・山梨県衛生環境研究所 甲府市富士見一丁目7-31 055-253-6721 4階建の屋上で計測されています

UTYテレビ山梨のサイトで、工業製品の放射線測定始まる 5/10 20:10 という記事に気が付きました・・・
『東日本大震災による原発事故を受け、県工業技術センターでは工業製品に対する放射線の測定を始めました。 これは原発事故を受け、放射線測定の相談や要望が県に寄せられたことから、甲府市大津町にある県工業技術センターが始めたものです。 放射線測定の対象となるのは、食品や液体を除く工業製品で、サーベイメーターという測定器で測定します。 手数料は県内企業については今年の9月末までは無料で、県外の企業は3400円です。』--山梨県工業技術センター工業製品の放射線測定試験の開始について
民間では「想定外」を無くすようにする危機管理の常道を歩んでいることが垣間見えると思います。

原子力発電所事故を踏まえた農産物の取り扱い及び家畜の飼養管理について(更新日:2011年3月23日) 私は続報は確認していません。

ついでですが、もし山梨県内学校の校庭で放射能汚染が見つかった時、表土を下の土と入れ替える文部科学省方式は止めるべきです。汚染土は明野処分場の地下深く埋めて未来の県民に引き継ぐことにしましょう。



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