ICT工夫
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SPEEDI : System for Prediction of Environmental Emergency Dose Information 緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(スピーディ)は、原子力発電所などから大量の放射性物質が放出されたり、そのおそれがあるという緊急事態に、周辺環境における放射性物質の大気中濃度および被ばく線量など環境への影響を、放出源情報、気象条件および地形データを基に迅速に予測するシステムです。
◇ トップページ > 原子力防災に関する取組 > 防災技術開発 > SPEEDI
 関係道府県のモニタリングデータと防災情報 > 神奈川県 ここからも見えるように、関係道府県とは原子力発電所あるいはそれに関係する原子力施設について周辺環境モニタリング対象となる道府県です。神奈川県の観測地点の意味については既に確認済みです。おそらく補助金行政に必要な行政区分で決めているだけで全ての国民の安全というような大局的な視野から決められているものではありません。
(財) 原子力安全技術センターが BOUSAI.NE.JP を登録しています。

財団法人 原子力安全技術センター 『昭和61年から原子力防災に関する業務を開始し、特に、SPEEDIネットワークシステムの整備・運用を中心とする業務を進めてまいりました。この原子力防災に関する業務は、平成11年のJCO事故を境に急速に拡大することとなり、国等との緊密な連携のもとに、充実強化を図っています。』--国土交通省の所管法人です--平成23年度事業計画(PDFファイル)には SPEEDI について明示的な情報はありません。
サイトマップあるいはリンク集から SPEEDI は確認できません。

原子力安全委員会--SPEEDI ホームページ (※1)【今後サイトの変更がなければ、このページをマークするのが良いと思います】
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)は、本来は、原子炉施設から大量の放射性物質が放出された場合や、あるいはそのおそれがある場合に、放出源情報(施設から大気中に放出される放射性物質の、核種ごとの放出量の時間的変化)、施設の周囲の気象予測と地形データに基づいて大気中の拡散シミュレーションを行い、大気中の放射性物質の濃度や線量率の分布を予測するためのシステムで、文部科学省によって運用されているものです(参考:SPEEDIによる計算の流れ)。
しかし、今回の東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故では、事故発生当初から、放出源情報を原子炉施設における測定や、測定に基づく予測計算によって求めることができない状況が続いています。このため、大気中の放射性物質の濃度や空間線量率の変化を定量的に予測するという本来の機能を活用することはできていません。
ここに示す結果は、このような制約条件のもとで実施された計算によるものです。

として、シミュレーションの結果画像をPDFファイル化したものが多数アップロードされています。
原子力安全委員会・会議資料

文部科学省原子力安全課---環境防災Nネット--ビジュアル・ホームページ
◇ 文部科学省-東日本大震災関連情報--<放射線量等分布マップ等>緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)等による計算結果(※1)
◇ 文部科学省トップ > 都道府県別環境放射能水準調査結果 【政府・行政・マスコミが安全について語る根拠】
--福島原子力発電所周辺の放射線モニタリングデータ 【これは SPEEDI ではない】

経済産業省--原子力安全・保安院--緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の計算結果について(※1)

今回の原発震災を確認している時、SPEEDI に最初に気が付いたのは、ガジェット通信の記事でした--
【放射能影響予測】SPEEDIの試算が発表される、2011.03.24記事、現在は「4月26日追記:ようやくSPEEDIの予測データが毎日公開されることになりました。」まで更新されています。【2011.05.27 確認】
◇ 2011/04/18 19:43  【共同通信】 拡散の試算図2千枚、公表は2枚 放射性物質で安全委『国の拡散予測としては、ほかに気象庁の予測があるが、同庁は「SPEEDIが国の正式な拡散予測」として、今月5日まで公表していなかった。』
気象庁--IAEAの要請により作成した放射性物質拡散のシミュレーション資料について
Google SPEEDIで検索すれば最新の記事もヒットしますので、検索設定のみしておきます。

私がこの記事を書いておこうと思ったのは、テレビ朝日ニュース、【原発】政府がSPEEDI運用見直しへ 事故後初撮影(05/27 11:51) に気が付いたからです。
『福島第一原発の事故で、放射能の拡散を予測して避難計画に役立てるはずだったSPEEDI(スピーディ)ネットワークシステムについて、政府は運用を見直す方針を明らかにしました。謎に包まれたSPEEDIを事故後、初めて撮影しました。
SPEEDI担当者:「これがSPEEDIネットワークシステムです。『福島第一』を選択し、 実行ボタンを押します。10時に計算された空気吸収線量率を選択して実行ボタンを押します」
今回の事故では、測定器のトラブルで事故直後の放射性物質の放出量がつかめず、SPEEDIで正しい予測図が描けませんでした。こうした状況で、原子力安全・保安院などが風向きや風速など、測定できたデータを頼りにSPEEDIで予測図を試算しましたが、従来の制度では避難計画に活用する決まりになっておらず、生かされませんでした。このため、政府は放射性物質の放出量がつかめていない時の予測図も活用できるよう制度自体を見直すほか、将来的には総理官邸にSPEEDIの端末を置き、直接操作できるようにすることも検討します。』

ブックマークしていたサイトを確認、整理しながら悲しくなります。文部科学省、経済産業省、国土交通省が絡んでいて、情報発信を一元化する形にはならない。相互リンクでカバーする方法も稚拙だと思えます。このような人々の敷いた道を歩かされて子供たちが死んでいくのだろうな・・・どうしたらこんな行政システムを改革できるか、政治を変えるしかない。

こんな風に既得権益を温存する形で動いているのも平常時なら仕方ないのが世の中の現実でしょう。しかし非常時国難に対応する時の大本営トップリーダーが全くどうしようもない人達なら、戦いは勝てない。死屍累々となる日本の姿をWebページの作り方から見ている私、ネットオタク。



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