瀧家寄進の手水鉢
昔から、高砂市や加古川市の海岸は「松どころ」つまり、松の名所として知られていました。
曾根の松・高砂の相生の松・尾上の松、それに別府の住吉神社の手枕の松(たまくらのまつ)等を見て歩く「播州めぐり」というハイキングコースもありました。
「手枕の松」は、広く知られた松でした。
江戸時代、松巡りの旅で、ここにたくさんの旅人もあったようです。
茶店もありました。「(別府)住吉神社」に来た旅人は、茶店で一服し松を見学したといいます。
どんな話をしたのでしょうか。
心地よい潮風がありました。白い砂浜と松の風景が、はるかに続いていました。
手水鉢の銘
「手枕の松」のすぐ近くに、現在新しい手水鉢(ちょうずばち)があります。
あまり古い話ではありません。以前ここに古い手水鉢(写真)がありました。不思議に思って、その手水鉢を探しました。
ありました。社務所の裏に移動して、保存されています。
この手水鉢は、瀧家の寄進による手水鉢です。
銘は、次のようです。
元禄八年
奉寄進
施主 瀧市良左衛門
二月 吉日
住吉神社へお参りの時は、この手水鉢も見学ください。(no3370)
*写真:上、瀧家寄進の手水鉢、 下、手水鉢の銘
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