江戸時代の村でも様々な事件が起きていますが、殺人事件は特別でした。
それに、この殺人事件の一件は、「撲り、睾丸をたたきつぶす」というスキャンダラスな事件であったため、当時としても大きな波紋を引き起こしたと思われます。
江戸時代の事件とはいえ、殺人事件で地域の名前をだされると、いやな方もおられると思いまので、ここでは、現在の志方町西志方のある村(A村)としておきます。
庄助の殺人事件
A村の庄助は、長尾新村(現:高砂市)で、北宿村(現:高砂市)の十三郎と言い合いになり、十三郎を撲り殺してしまいました。
長尾新村とA村から共に役所へ届け出がありました。
一昨日、お役人が検視にこられました。
北宿村の者は三寸縄で庄助をくくり締め、昨日姫路のお役所へ引き渡しました。
庄助は、十三郎をひどい目にあわせていました。
睾丸をたたき、押しつぶしたとのことです。むごい仕打ちでした。
死骸は、お役所から北山村が引き取り仮に埋めるように仰せつけられました。
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「大庄屋日記」には、この事件について喧嘩の原因、事件の結末の詳細の記述はありません。
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