山電・別府駅の西の道を南へ真っ直ぐ行くと、別府川に突き当たる。
そのあたりに、名刹・真言宗:宝蔵寺がある。瀧家の菩提寺である。
瓢水の父の亡くなったのは、元禄四年(1691)で瓢水八才の時であった。
宝蔵寺の過去帳には、「覚元浄法 元禄四年辛未九月二十五日 瀧新右衛門」とある。
宝蔵寺の本堂の正面に写真のように二基の石燈籠がる。
新右衛門(仲春)の死後、親類一統で、仲春の菩提を弔うために寄進した石灯籠である。
正面の印刻銘は、左右の燈籠とも同じで、梵字があり、その下に「覚元浄法菩提」とある。
それにしても、本堂の正面に堂々と二基の燈籠である。
なみの檀家ではこうはいかない。
宝蔵寺と瀧家はよほど深い関係があったのであろう。
当時、瀧家は別府の豪商である。
瀧家の財力が、大いに宝蔵寺を支えたことであろう。
瀧家の賑わいが伝わってくる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます