2002年9月29日、全国ジュニア・オリンピック大会の当日である。
その日の横浜国立総合競技場は小雨が降っていた。
蓬田和正(当時、別府中学校3年)は、円盤投げで、この大会に出場した。
顧問のH先生も、当時、中学生にはしては考えられない好記録の続出に驚いていた。
体も一回り大きくなった。ますます、練習に熱が入った。
ジュニア・オリンピック兵庫県大会、(場所は神戸ユニバスタジアム)で、59㍍27㌢の中学新記録を出していた。
夢の60㍍の大記録は目前であった。
蓬田は、全国大会で、なんとしても60㍍の大記録を出して全国優勝したかった。
誰にも負けない練習量で自信はあった。
四投目、慢心の力をこめて投げた。円盤はぐんぐん伸び、61㍍24。
ついに、60㍍を越え、自分の持つ中学新記録を更新した。
この試技で、事実上の優勝を決めた。
61㍍24の円盤投げの中学新記録は、現在も破られていない。
なお、蓬田選手は、この大会で男子最優秀選手に選ばれた。
高校でもインターハイで全国優勝を果した。
蓬田選手は、現在(2009年2月)、国士舘大学の3回生であり、全国一線の円投げの選手として活躍している。
*写真は、中学新記録つくった翌年(2003年)の大会誌『ジュニア・オリンピク陸上競技大会』で1p全面で紹介された蓬田選手
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