「志方町を歩く(126)」(前号)を「七つ池①」とします。
今日は「七つ池」②・「七つ池(惣右衛門池を除く)」は岡・細工所・高畑の池」です。
七つ池は岡・細工所・高畑の田を潤す
県道小野志方線を細工所から野尻の間に、点々と七つの池が続きます。
西川の源流・七つ池です。
図は『志方町誌』(p399)からお借りしました。
(図のAA’は東西の、BB’は南北の断面を表しますが、後に取り上げます)
分かりにくいかもしれませんので、西(図の左)から七つの池の名前を書いておきます。
下ノ池・新池・上ノ池・平池・明神池・笹池・惣右衛門池です。
山と山の間をせき止めて造られた典型的な「重ね池」です。
この七つの池のうち、一番上(東)にある惣右衛門池だけが野尻の池で、他の池は細工所・高畑・岡の三がこれらの池の水を使う権利を持っています。
三は、七つ池の水を4・4・2の割合で使いました。
七つ池が潤す田は、おおまかに見て高畑40町歩、細工所40町歩、岡が11町歩です。
(*この数字は『志方町誌』編集された昭和44年当時のもの)
これに対する水の割合は4・4・2で、池の管理費用等も4・4・2で負担となります。
岡の集落は水をたくさん利用できるのですが、それに伴って当然管理負担も2割となります。
その主な理由は、岡の場合土地が細工所や高畑に比べて高地にあり水を引く溝が長くなり、途中の水漏れなどのため田畑の広さ以上に水を使うためです。
*『志方町誌』参照
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