長楽寺の境内には、たくさんの石造物が階段を登った右手にありあます。
今回は、「重制六面石幢(せきとう)」を紹介します。
加古市教育委員会の説明があるので読んでみます。
重制六面石幢
この石幢残欠は自然石の上に据えられ、上にも自然石が載せられているので見たところ石灯籠の形になっているが、火袋に当たるところが、いわゆる重制六面石幢の石幢である。
この塔身は、元加古川町内にあったものと伝えられている。
石英粗面岩で塔身の高さ27.5㎝。
六角形の各部の幅は上部で10.9cm、下部で12.3㎝、二重光背形輪部の中に六地蔵の立像を刻む。
磨滅がひどく明確を欠くが、合掌、棒珠、持錫塔の姿をしのぶことができる。
室町時代後期の作と推定される。
加古川市では数少ない重制石幢の一つである。
昭和六十二年三月
加古川市教育委員会
◇「重制石幢」の説明しておきます。
石幢(せきとう)には単制と重制とがあります。
「重制石幢」は、灯籠の火袋の部分に仏像が刻んだものをいいます。
石仏たちも寂しそう
土砂崩れは本堂を押しつぶしました。
でも、境内の石仏などは復旧され元の場所に戻されました。
石造物の後ろにあった壁はありません。
この冬、大藤山からの冷たい風は、直接これらの石造物に吹きつけました。
これら石動物は、大藤山の緑を背景にお寺があって、小鳥のさえずりの中でこそ、似合うようです。
石仏たちも寂しそうです。
*写真:重制六面石幢
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます