ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

志方町を歩く(252):長楽寺(18)・抱き地蔵

2012-03-18 08:58:11 |  ・加古川市西志方

   抱いて寝れば子宝が!

Photo 長楽寺には「抱き地蔵」と呼ばれる小さな石の地蔵さんが数体あります。

子どもが欲しい女性は、「これを借りて帰り、抱いて寝れば子ども授かる」と言い伝えられています。

「おなかの子どもが、お地蔵さんにお母さんを取られてしまうと思って、生まれてくるのでしょう」と住職は説明されています。

願いがかなったら、お礼として「前かけ」を一枚つけて寺に返す習慣があります。

成績のよいお地蔵さんには、たくさんの「前かけ」が掛けてあり、借りる人も枚数の多いお地蔵さんを希望するといいます。

   江戸時代に始まった慣習か?

いつの頃、この「抱き地蔵」の習慣が始まったかについてははっきりとしていませんが、このほほえましい習慣は、最近に始ったのではありません。

記録はないのですが、江戸時代までさかのぼるのではないかともいわれています。

・・・・

何年たっても子どもができない・・・。

こんな時に願いをかなえてくれたのは「抱き地蔵」でした。

*写真:抱き地蔵の一体

*『郷土の石彫(19)』神戸新聞(文・田中幸夫)参照

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