母・参の墓標について説明しました。
それでは次に、瓢水の父・仲春(新右衛門)の墓標を訪ねることにします。
その前に、別府町の宝蔵寺を訪ねることにします。
仲春(新右衛門)・瓢水の父菩提
山電・別府駅の西の道を南へ真っ直ぐ行くと、別府川に突き当たります。
そのあたりに、名刹・真言宗:宝蔵寺があります。瀧家の菩提寺です。
瓢水の父の亡くなったのは、元禄四年(1691)で瓢水八才の時でした。
宝蔵寺の本堂の正面に写真のように二基の石燈籠があります。
その石燈籠には、「元禄四年(1691)季辛未九月廿九日亥時」の紀年銘と「阿弥陀三尊を表す梵字」の下に「覚元浄法信士」とあります。
紀年は、瓢水の父・仲春の没年時刻を記しています。
(*亥時:午後9時~11時の間)
新右衛門(仲春)の死後、妻・参ら親類一統で、仲春の菩提を弔うために寄進した石灯籠です。
それにしても、本堂の正面に堂々とした二基の燈籠です。
なみの檀家ではこうはいきません。
宝蔵寺と瀧家はよほど深い関係があったのでしょう。
当時、瀧家は別府の豪商でした。
瀧家は、宝蔵寺の大スポンサーだったのです。
瀧家の賑わいが伝わってきそうです。
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