円照寺の欄間
広尾西(東志方)の花の寺で知られたお寺です。
アジサイが今を盛りと咲いています。
7月の上旬になると、寺をもっとも華やかに彩るノウゼンカズラが咲さきます。
今、咲き始めています。
円照寺は、平成五年(1993)に、この地に移転新築されました。
もとは、この地の北方50㍍の丘陵地にある古色蒼然とした寺院でした。
山門前にある数十株の雪柳は、春、葉とともに雪白の小花がみだれ咲く様がみごとでした。
欄間(竜の透彫)は、文政二年(1819)の制作
花を観賞された後、本堂へお参りください。本尊は阿弥陀如来(立像)です。
内陣と外陣をわける梁上に設置された欄間の竜の透彫(写真)の見事さに驚かれると思います。
柱から竜が盛り上がって取り巻き、圧倒的な迫力で迫ってきます。
京都・奈良の大寺院ならあまり驚かないかもしれませんが、ここは広尾西という鄙の里にある寺院です。
平成10年に内陣の修復が行われました。
欄間も旧伽藍より移されました。
その時に旧本堂から欄間の彫師、彩色師を示す木簡が発見され、制作年月も判明しました。
この欄間は、江戸時代も終わりに近い文政二年(1819)に作成されています。
なお、この木簡の写真が本堂を入られたすぐ右手にありますのでご覧ください。
*「志方郷(第36号)」で松本光明さんが執筆された「円照寺の欄間」参照。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます