逆修(ぎゃくしゅ)
写真は西山(平荘町)の地蔵菩薩です。
下の二体は、仏でなく供養者の像です。
説明が必要のようです。
この像には、次の銘がありまう。
道?(不明)禅門永正十二年丁亥
妙音禅尼八月十二日逆修
*永正十二年・・・1515年
妙音の下に逆修(ぎゃくしゅ)の二字を添えています。
「逆修」は、広辞苑によれば「死なぬ前に、あらかじめ自分のために77日の仏事を修めて冥福を祈ること」とあります。
つけ加えます。
当時、生きているうちに自分の死後の供養を行えば、死んでから遺族の行う追善供養の七倍の功徳があると信じられていました。
この二体の像の一体は、供養者の亡父・道?であり、他の一体の妙音は、生存している母の像です。
母の逆修をかね造立したのでしょう。
つまり、永正十二年、西山に法名・禅?という男性と妙音とう女性がいた。
二人は夫婦でした。
子どもが、二人の像を刻んでいるのです。
個人でこの像を造立しています。(no3446)
*『郷土の石彫』(加古川市学会)・『加古川市史(第七巻)』参照
◇きのう(5/3)の散歩(12.518歩)
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