ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

野口を歩く(44):高射砲隊が炎上

2012-11-10 07:57:47 |  ・加古川市野口町

高射砲隊が炎上

7abc4687写真は、播磨化成(野口町水足)の西を流れる新井用水にかかる橋です。

また、水足の土坂(どさか)にかかる橋には「連隊橋」とあります。

今は、播磨化成、陵南中学校のある場所に、戦前は陸軍の高射砲隊が置かれており、これらの橋の名前は、その高射砲隊から名づけられました。

きょうは、高射砲隊の火事について、『水足史誌』から引用します。

「・・・(昭和17427日)当日は、部隊への応召による入営式があり、その者らを集めて担当将校が何か訓示を与えていたところ、入隊者の一人が、「教官殿、兵舎が燃えています」と指した。・・・兵舎の猛火は猛り狂い、火の粉は、特に屋根瓦下に敷かれた黒く厚い紙ルーフィングが、赤い熱火となって2300mも離れた水足の民家に飛び散り、藁屋根に落下すると、吹きつける風にあおられて、瞬く間に屋根が燃え上がる。

当時40軒ばかりあった藁葺きの家は次々と燃え盛っていた・・・」

(高射砲隊は)軽油庫、弾薬庫、砲車庫等を残し、2階建ての連隊部棟、2階建ての兵舎2棟、その他ほとんどを全焼している。

これ程の大事件も軍の機密保持のため、翌28日の新聞には、営舎火事は一切発表されず・・・」と記録しています。

 *詳細については『水足史誌(水足町内会発行)』をご覧ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする