『兵庫県神社誌』によると、志方八幡社の祭神は、応神天皇・玉依比賣命・神功皇后です。
難しそうな名前の神様です。最近は神様の名前が分からなくなっているようなので少し説明しておきましょう。
神功皇后(じんぐうこうごう)
神功皇后は、14代・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の奥さんです。
戦前、戦中に歴史教育を受けた方にとっては「神功皇后は天皇(仲哀天皇)に代わって男装して新羅(しらぎ)を撃った勇ましい皇后として、忘れられない古代史の英雄の一人で社会科(歴史)の時間に史実として教わりました。
もちろんこれら英雄談は神話での話で、事実ではありません。
応仁天皇(おうじんてんのう)
応神天皇(おうじんてんのう・第15代天皇)は、仲哀天皇と神功皇后の間に生まれた天皇で、中国の歴史書『宋書(そうしょ)』には「讃(さん)」と記されている実在の天皇です。
玉依比賣命(たまよりびめのみこと)
玉依比賣命は海の神さま、オオワタツミの神の娘で、姉の豊玉姫(とよたまひめ)と共にワタツミの宮に住んでいました。
海の守護神です。
志方八幡社は、京都石清水八幡宮から勧請
志方八幡社の祭神について簡単に見ましたが、京都(八幡市)の石清水八幡宮から勧請しました。
石清水八幡宮は京都府八幡市にあり、元・男山八幡宮と呼ばれていました。
そのため、志方八幡社の祭神は石清水八幡宮の祭神とよく似ています。
石清水八幡宮の祭神は、応神天皇・神功皇后・姫大神(海の神)です。
そっくりですね。
*写真:石清水八幡宮(京都府八幡市)