ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

志方町を歩く(16):高御位山物語(5)・高御位山と牛島

2011-06-15 08:20:15 |  ・加古川市西志方

  高御位山の神様と牛山の神様とのけんかの伝承です。

 *文中の牛島は、高砂沖に浮かぶ牛島(ほうらく島)のことです。現在、地図では上島となっています。

    高御位山と牛島

Mt_takamikura2_005 高御位山は、このあたりで一番高い山です。

ところが、大昔、それほど高い山ではなく、牛山という山と仲良く並んでいたということです。

ある時のことです。

高御位山の神様と牛山の神様が大けんかをしました。

その時、牛山の神様は負け、はるか沖へ投げ飛ばされてしまいました。

この時から、高御位山の神様の勢いが、一段と強くなりました。

そして、ついには、この地方で第一の高い山となったのでした。

一方、負けた牛山は、海の中にポツリと、とり残され「牛島」と呼ばれるようになりました。

その上、形も、背がだんだん低くなり「ほうらく」をふせたような形成りました。

(ほうらく・・・豆などを炒る時に使う土製の器)

いまでも、播磨灘に、とりのこされるように浮かんでいます。

「ほうらく島」は、この牛島のかわりはてた姿だということです。

 *『郷土の民話(東播磨編)』(郷土の民話・東播地区編集委員会)参照

〈写真について〉

昨日、牛島(ほうらく島)の撮影に「あらい海風公園」(高砂市)へ出かけました。

牛島はすぐ前の海にあるはずですが、かすんでよく見えませんでした。

そのため牛島(現在、地図では上島となっています)に向かって設置されているボードの写真をおかりしました。

天気のいい日に牛島(上島)の撮影にでかけ、そして、差し替えることにします。 

コメント
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