高御位山の神様と牛山の神様とのけんかの伝承です。
*文中の牛島は、高砂沖に浮かぶ牛島(ほうらく島)のことです。現在、地図では上島となっています。
高御位山と牛島
ところが、大昔、それほど高い山ではなく、牛山という山と仲良く並んでいたということです。
ある時のことです。
高御位山の神様と牛山の神様が大けんかをしました。
その時、牛山の神様は負け、はるか沖へ投げ飛ばされてしまいました。
この時から、高御位山の神様の勢いが、一段と強くなりました。
そして、ついには、この地方で第一の高い山となったのでした。
一方、負けた牛山は、海の中にポツリと、とり残され「牛島」と呼ばれるようになりました。
その上、形も、背がだんだん低くなり「ほうらく」をふせたような形成りました。
(ほうらく・・・豆などを炒る時に使う土製の器)
いまでも、播磨灘に、とりのこされるように浮かんでいます。
「ほうらく島」は、この牛島のかわりはてた姿だということです。
*『郷土の民話(東播磨編)』(郷土の民話・東播地区編集委員会)参照
〈写真について〉
昨日、牛島(ほうらく島)の撮影に「あらい海風公園」(高砂市)へ出かけました。
牛島はすぐ前の海にあるはずですが、かすんでよく見えませんでした。
そのため牛島(現在、地図では上島となっています)に向かって設置されているボードの写真をおかりしました。
天気のいい日に牛島(上島)の撮影にでかけ、そして、差し替えることにします。