樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

木の商標

2009年04月24日 | 木と文化
以前、日本野鳥の会が社名や商標に鳥を使っている企業に寄付をお願いしたことがありました。鶴丸をマークにしていた当時の日本航空や、鳥の巣を意味するネッスルなどが候補だったと記憶します。
同じように「木の商標はあるかな?」と考えたら、いくつか思いつきました。桜や梅など花系の社名や商標はたくさんあるので省きます。

       

まず、ミドリ電化。関西の家電量販店なのでご存知ない方もあるでしょうが、このマークのモチーフはスギやモミなどの針葉樹でしょう。社名の由来が大阪らしい。
創業時に借りた空き店舗に「みどり洋装店」という看板が残っていたので、「洋装店」だけ塗り替えたら費用が安くなると考えて「みどり電化社」にしたそうです。その後、おそらく「社名が緑だから、やっぱりマークは木だろう…」というような経緯でこの形になったのでしょう。社名もマークも安易やな~(笑)。

       

スギを商標にしているのはドラッグストアのスギ薬局。こちらは創業者の姓「杉浦」に由来するそうです。「天に向かって大きく伸び行く杉の木の若苗のようにありたい」という願いを込めてマークもスギ。愛知県の会社ですが、由来としてはマジメすぎておもしろくないですね。私はミドリ電化のいいかげんさが好きだな~。

       

次は、コンビニのポプラ。広島県で創業した企業です。ホームページによると、「生命力の強い樹として知られるポプラは、古代ギリシャ神話において「勝利」を表し、「愛」を表す樹とされています。また、その名の語源は英語の「POPULAR(ポピュラー)」と同じです。私たちは、ポピュラー(人気のある)な店になろう、そして、生き生きと成長するポプラ並木のように、チェーン本部とFC加盟店がまっすぐに一丸となって伸びていこうという、二つの願いをこめてこの「ポプラ」を社名といたしました」。
ポプラが「ポピュラー」の語源であるという話は私も以前記事にしましたが、生命力が強いとか「勝利」や「愛」を意味するという話は初耳です。でも、これも話としては優等生っぽくておもしろくないな~。
近所にお店があってよくお世話になっているせいか、私はやっぱりいいかげんなミドリ電化に親近感を覚えます。
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2 コメント

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こちらでは (guitarbird)
2009-04-28 15:56:50
こんにちわ
鳥の商標、この話はしましたか・・・そうであればすいません・・・

こちらでは大手のドラッグストアチェーンが「ツルハ」で、
会社のロゴや店の看板にも飛んでいるツルの姿が描かれています。
それと今や全国にも展開している家具のチェーン「ニトリ」も、
ヒヨコのような鳥の絵が会社のロゴです。
これ実はどちらも「鶴羽」「似鳥」と、創業者の苗字なのですが。

木の商標は、この記事を見てから考えていますが、
あまり浮かばないですね・・・
マツダだとあまり木という感じがしないですよね・・・
ポプラは東京の弟の家の近くに店があって知っていました。
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鳥の商標の話は (fagus06)
2009-04-29 07:09:06
初めてですよ。
そう言えばニトリは北海道の会社ですね。近くにあって時々買い物に行きます。「似鳥」と書くことは知りませんでした。
ツルハも知りません。どちらも珍しい苗字ですね。
木の方では、外国のブランドでティンバーランドという靴のメーカーがあります。私も1足持っています。
アウトドア系のブランドにも何かありそうですけどね。
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