樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

タマシギのミニ・ハーレム

2019年10月10日 | 野鳥
干拓地のほとんどの農耕地で水が抜かれたので、今季のシギ・チドリ観察は終了です。年々休耕田が減少し、鳥たちには不利な環境になってきました。そのためか、昨年は1枚の休耕田でタマシギが3組繁殖したので、「タマシギのハーレム」と名付けて当ブログでもご紹介しました。
その傾向は今年も継続していて、1枚の休耕田に2組が繁殖しているところを目撃しました。



タマシギは一妻多夫という珍しい習性を持ち、子育ても雄がします。この休耕田では1羽の雌が2羽の雄とつがい、2組の家族が同居していたわけです。昨年の3組とは規模が小さくなりましたが、他のバードウオッチャーの話によると、同じく2組が繁殖した休耕田がほかにも2カ所あったようです。
規模は小さくなったミニ・ハーレムが3カ所存在していたわけです。それだけ、繁殖にふさわしい場所が少なくなったということでしょう。
来年はどうなるのか? ちょっと心配です。
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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2019-10-10 15:20:18
>タマシギは一妻多夫
その場合もハーレムなのですね。
繁殖時期を逃すことなく、次の世代に繋がれば、一番良いと思います。
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kazuyo様 (fagus06)
2019-10-12 07:43:55
私が勝手にハーレムと名付けたのですが、一般的な解釈からいうと逆ハーレムですね。
鳥の生態では、雄が多くの雌を従えるハーレムもありますし、こういう逆のハーレムもあります。
鳥類学では「ハーレム」という言葉を使うようです。
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