樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

フルーツの香り

2006年06月13日 | 木と香り
先日、京都府立植物園に行ったとき、半木(なからぎ)神社の近くを歩いていたら、バナナのような甘い香りが漂ってきました。すぐに、「近くにカラタネオガタマがあるな」と分かりました。

      

中国原産のモクレン科の木です。日本原産の「オガタマ」もありますが、私はカラタネオガタマしか見たことがありません。神社によく植えられている木で、「招魂(おきたま)が語源」という説もあります。
交野市にある大阪市立大学理学部附属植物園には、入ったところにカラタネオガタマの大木が10本くらいあって、この時期には甘いバナナの匂いをムンムンさせています。

      

モクレン科にはフルーツの香りを放つ木が多いように思います。タイサンボクの花に鼻を近づけると、ほんのりと柑橘系の匂いがします。この木は北アメリカ原産で、庭木によく使われます。
葉がバシバシに硬くて可愛げがないし、花も名前(大山木・泰山木)のとおりデカくて馴染めませんが、香りだけは優しくて気持ちが和らぎます。

      

このタイサンボクの仲間に日本原産のオオヤマレンゲがありますが、こちらにも柑橘系の匂いがあります。タイサンボクよりも匂いが強かったように記憶しています。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 梓(あずさ)の謎 | トップ | サッカーの樹 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
香りで (scops)
2006-06-13 21:24:45
花の種類がわかるのは、鳥の声で種類を同定するようなものですね。そうなると楽しみがずいぶんと広がりますね。



fagus06さんは鳥の声もわかるから、ただ歩いていてもいろんなことを感じながら歩いているんですね。
返信する
鳥の声は (fagus06)
2006-06-14 10:39:45
難しいです。普通の方々よりは聞き分けられるかも知れませんが、鳥見を始めて15年も経つのに、いまだにオオルリとキビタキを間違えます。



花の香りも、オガタマみたいに強い匂いのものは少ないです。

でも、花や葉や枝の匂いを嗅いだり、幹を触ったり、実を食べたりするのは、ツリーウォッチングならではですね。

返信する

コメントを投稿

木と香り」カテゴリの最新記事