先日、炭や薪に使われる木のことを考えていて、ハタと気がつきました。
炭のプロフェッショナル、scopsさんには「何を今さら」と笑われるかも知れませんが、炭や薪になる木はすべてブナの仲間なんですね。
(空気浄化やご飯を美味しく炊くために使っている備長炭)
まず、炭。最高級の備長炭はウバメガシというカシで、ブナ科コナラ属の常緑樹。カシ類はいずれも硬くて重く、備長炭を打ち鳴らすと金属のような音がします。
備長炭=ウバメガシと思い込んでいましたが、日向産の備長炭はアラカシだそうです。同じく、ブナ科コナラ属の常緑樹。ウバメガシよりハゼにくくおとなしい炭とのこと。
茶道などに使うのはクヌギの炭。特に大阪の池田炭は、千利休のころからの家元ご愛用だそうです。クヌギも同じくブナ科コナラ属ですが、こちらは落葉樹。このほか、ナラ炭という炭もあって、材料はコナラかミズナラでしょうが、どちらもクヌギと同じくブナ科コナラ属の落葉樹。
以上の炭の知識はscopsさんのHP「いい炭ドットコム」の受け売りです。上の写真の備長炭もここで購入しました。
(近くの農作業小屋にある薪。樹種はクヌギやコナラ)
一方、薪としてよく使われるのはクヌギ、コナラ、ミズナラ、アラカシ、シラカシ、シイで、いずれもブナ科コナラ属かシイ属。しかし、同じブナ科でもクリ属は炭にも薪にも使われません。クリは燃やすとパチパチはじけるらしく、薪ストーブの愛用者woodyowakuさんによると、「いまいち燃えづらい」そうです。
ブナ科以外にもシデ類やクマノミズキ、カナクギノキなどが薪になりますが、1ランク下に扱われるようです。陶器を焼く窯では火力の強いマツが使われます。
(クヌギのドングリは扁平な丸型)
ブナ科のコナラ属やシイ属が炭や薪に利用されるのは、身近な里山に自生する、伐っても更新が早いなどの理由のほかに、火力が強いといった共通の化学的性質があるのでしょう。
この仲間にはもう一つ共通点があって、ドングリが成ること。そして、同じブナ科なのにクリだけはドングリと違うことはみなさんご存知のとおりです。炭と薪とドングリは何か共通の糸で結ばれているのでしょうか。
ちなみに、囲炉裏や火鉢に入れる灰も、クヌギ、ナラ、カシが高級品だそうです。
炭のプロフェッショナル、scopsさんには「何を今さら」と笑われるかも知れませんが、炭や薪になる木はすべてブナの仲間なんですね。
(空気浄化やご飯を美味しく炊くために使っている備長炭)
まず、炭。最高級の備長炭はウバメガシというカシで、ブナ科コナラ属の常緑樹。カシ類はいずれも硬くて重く、備長炭を打ち鳴らすと金属のような音がします。
備長炭=ウバメガシと思い込んでいましたが、日向産の備長炭はアラカシだそうです。同じく、ブナ科コナラ属の常緑樹。ウバメガシよりハゼにくくおとなしい炭とのこと。
茶道などに使うのはクヌギの炭。特に大阪の池田炭は、千利休のころからの家元ご愛用だそうです。クヌギも同じくブナ科コナラ属ですが、こちらは落葉樹。このほか、ナラ炭という炭もあって、材料はコナラかミズナラでしょうが、どちらもクヌギと同じくブナ科コナラ属の落葉樹。
以上の炭の知識はscopsさんのHP「いい炭ドットコム」の受け売りです。上の写真の備長炭もここで購入しました。
(近くの農作業小屋にある薪。樹種はクヌギやコナラ)
一方、薪としてよく使われるのはクヌギ、コナラ、ミズナラ、アラカシ、シラカシ、シイで、いずれもブナ科コナラ属かシイ属。しかし、同じブナ科でもクリ属は炭にも薪にも使われません。クリは燃やすとパチパチはじけるらしく、薪ストーブの愛用者woodyowakuさんによると、「いまいち燃えづらい」そうです。
ブナ科以外にもシデ類やクマノミズキ、カナクギノキなどが薪になりますが、1ランク下に扱われるようです。陶器を焼く窯では火力の強いマツが使われます。
(クヌギのドングリは扁平な丸型)
ブナ科のコナラ属やシイ属が炭や薪に利用されるのは、身近な里山に自生する、伐っても更新が早いなどの理由のほかに、火力が強いといった共通の化学的性質があるのでしょう。
この仲間にはもう一つ共通点があって、ドングリが成ること。そして、同じブナ科なのにクリだけはドングリと違うことはみなさんご存知のとおりです。炭と薪とドングリは何か共通の糸で結ばれているのでしょうか。
ちなみに、囲炉裏や火鉢に入れる灰も、クヌギ、ナラ、カシが高級品だそうです。
それにしても、同じブナ科でもこれだけ違うのは面白いですね。カシやクヌギ、ナラは重宝されていますが、クリは薪としては別格にランクが低かったです。
私が大好きなブナも、現在は炭や薪として流通はしていないと思いますが、薪炭材としての評価はいまいちですしね。
松は今でも薪として、イベント用なんかで「かがり火用」などに注文が来ますよ。松は炭としても、陶器窯や鉄の焼き入れなどに使われます。
くどくどと説明しましてすみません。
東北では薪炭材を得るためにブナの人工林があったそうですが、いまいちだったんですね。
また、炭や薪の話題の時は、そちらに振りますので、解説のほど宜しくお願いします。
逆にナラなどでお風呂を沸かすとチカチカしてとげのあるお湯になると思います。あちちちち、雪でも入れないと熱くては入れない、とこんな感じです。
私も小さい頃は薪のお風呂に入っていましたが、お湯の感覚は覚えていません。
今は本などの知識しかないので、owakuさんのような実感が分かりません。実際にお使いになっての感想は、私にはとても新鮮で貴重です。
ありがとうございました。
実際に使っておられるかたのお話は興味深いですね。
「いい炭ドットコム」を今ブラウザのお気に入りに入れました。
ところで、この記事を何度か読んでみたのですが、何度読んでも
「カシワ」という文字を発見できませんでした。
材としては、長所も欠点もないというところなのかな、と・・・
そう思うとなんだか気になってきました(笑)。
うちの庭にもカシワを植えてありますが、まだドングリを見たことがないです。図鑑では、クヌギみたいなドングリですが…。
炭や薪に使われなかったのは、身近な場所で自生していなかったからじゃないでしょうか。十勝でしたっけ? 北海道にはカシワの森があるようですが、こちらではカシワの純林というのはないように思います。
昨日書き込みをしてから考えたり思い出したりしたのですが、
こちらでもそういえばカシワはあまり使うという話を聞いたことがありません。
薪は今はともかくかつては特に十勝など取り放題だったでしょうから
使われていたとは思いますが。
ちなみに辻井先生の本には、薪炭材としてよく使われる、とありますね・・・
ますます謎が深まりました(笑)。
ミズナラとカシワの雑種のナラガシワという種類もあるくらいですから…。
理由は違いますが、カバノキが材木業界では「サクラ」と呼ばれている例もあります。
辻井先生は主に北海道の樹木がご専門なので、北海道ではカシワが薪炭材として使われていた、とうことかも知れません。