人間が食べる果物の色は赤や黄色が多いですが、樹木は実の色にどういう意味を込めているのでしょう。理由もなく赤になったり黄色になったりはしていないはずです。
一つ考えられるのは、実の色で鳥や哺乳類の食欲を刺激する → 食後に糞とともに種子が排泄される → 子孫が繁栄するという樹木の生き残り戦略。
ツリーウォッチャー兼バードウォッチャーとしては、木の実の色と鳥の食欲の関係が気になるので調べてみました。
日本のある学者が、種子散布を鳥に依存している樹木の実の色を調べたところ、冷温帯の地域では赤が46.1%、黒が44.9%で、以下、青、オレンジと続くそうです。ところが、暖温帯になると黒47.0%、赤35.0%と逆転します。
冷温帯~亜寒帯に分布するナナカマドの実は赤
暖かい地域ほど黒い実が多くなるというこの傾向は世界的にも同様で、海外の学者の調査によると、ヨーロッパでは赤40.1%、黒26.3%であるのに対して、コスタリカでは黒41.3%、赤24.8%と逆転しています。
ちなみに、日本の亜寒帯地域では赤が58.6%と圧倒的に多く、黒が24.1%。寒い地域では赤い実が、暖かい地域では黒い実多くなるわけです。
暖地に分布するクスノキの実は黒
いずれにしても、鳥が食欲を刺激される木の実の色は黒か赤ということになります。
そう言えば、わが家の庭で栽培した赤いミニトマトはヒヨドリに横取りされたので、黄色いミニトマトに切り替えたところあまり食べられなかったということがありました。
ブルーベリーの実は青というよりも黒ですが、これもヒヨドリに横取りされるので近ごろはネットでカバーしています。
一つ考えられるのは、実の色で鳥や哺乳類の食欲を刺激する → 食後に糞とともに種子が排泄される → 子孫が繁栄するという樹木の生き残り戦略。
ツリーウォッチャー兼バードウォッチャーとしては、木の実の色と鳥の食欲の関係が気になるので調べてみました。
日本のある学者が、種子散布を鳥に依存している樹木の実の色を調べたところ、冷温帯の地域では赤が46.1%、黒が44.9%で、以下、青、オレンジと続くそうです。ところが、暖温帯になると黒47.0%、赤35.0%と逆転します。
冷温帯~亜寒帯に分布するナナカマドの実は赤
暖かい地域ほど黒い実が多くなるというこの傾向は世界的にも同様で、海外の学者の調査によると、ヨーロッパでは赤40.1%、黒26.3%であるのに対して、コスタリカでは黒41.3%、赤24.8%と逆転しています。
ちなみに、日本の亜寒帯地域では赤が58.6%と圧倒的に多く、黒が24.1%。寒い地域では赤い実が、暖かい地域では黒い実多くなるわけです。
暖地に分布するクスノキの実は黒
いずれにしても、鳥が食欲を刺激される木の実の色は黒か赤ということになります。
そう言えば、わが家の庭で栽培した赤いミニトマトはヒヨドリに横取りされたので、黄色いミニトマトに切り替えたところあまり食べられなかったということがありました。
ブルーベリーの実は青というよりも黒ですが、これもヒヨドリに横取りされるので近ごろはネットでカバーしています。
雪国で生活する人間としては、赤が黒よりも食欲を刺激するというのはよく分かる気がします。
食べるだけではなく、やはり赤いものには敏感になります。
こちらではヤドリギが黄色い実のではなく(ほとんどない)、アカミノヤドリギが多いのも何か関係があるのかな、とも思いました。
暖地が黒で、寒地が赤というのは、生息する野鳥の種類によって好みが違うということもあるかも知れません。
赤が暖色というのも関係するのでしょうか?