樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

映画『ムクドリ』

2023年07月06日 | 野鳥
妻が韓国ドラマを見たいというので、時々ネットフリックスのプリペイドカードを買って映画やドラマを観ています。私は、福島の原発事故を描いた『THE DAYS』(8回シリーズ)を観た後は特に目当ての作品がなく、「鳥」で検索すると『ムクドリ』という映画がヒットしたので観ました。
2021年にアメリカで製作されましたが、日本では劇場未公開。邦題は『ムクドリ』ですが、原題の『THE STARLING』はホシムクドリ。もともとヨーロッパに生息していた鳥ですが、アメリカに渡った移民が望郷の念から移入し、現在では全米に拡大しています。


ホシムクドリ(pixabay)

主人公は幼い娘を亡くした夫婦。自分の不注意が原因と自らを責める夫は自殺をはかり、妻に助けられて今は心理療法の病院で治療中。スーパーで働きながら週一回夫を見舞うという生活を続けている妻は、1年後、人生をリセットするべく娘の思い出の品を処分し、放置された庭を耕して野菜や花を植えます。
ところが、庭の木で繁殖していたホシムクドリに威嚇されて額にケガを負い、以後はヘルメットを被って庭仕事をすることに。
フクロウの置物を置いても効果がないので、餌に毒を混ぜたフィーダーを使うと鳥が死んで、「やり過ぎた。ごめんね」と遺体を庭に埋めます。そして、巣を撤去するべく木に登ったものの、雛の姿を見てハッとします。
鳥にも子供がいて、家族がいることに気づき、そのままにして降りました。その後はケガをしたホシムクドリを獣医に持ち込み、自宅で看護して放鳥します。やがて夫も回復して家に戻り、2人がヘルメットを被って庭仕事を始めるというハッピーエンド。



最初と最後にはホシムクドリの大群が龍のように空を飛ぶ映像が使われていて、この鳥の特徴がよく伝わる映画でした。
このホシムクドリは日本にもいて、京都府でも時々目撃されますが、私はまだお目にかかったことがありません。
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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2023-07-06 11:17:28
ホシムクドリ、白い斑を星に見立てての名前ですか。日本のムクドリの大きさは分かります。ヒヨドリではないからムクドリ、その程度なのですが。
鳥にも、獣にも、昆虫にも、家族がですね。そうは思っても、植物にとっての害虫は、捕殺してしまいます。1つの種を絶滅に追いやるほどの力はないから許して頂戴、です。
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kazuyoo60様 (fagus06)
2023-07-08 00:12:17
小さな白い点々の模様を、日本では古来「星~」と呼びますね。鳥のなかにも「ホシゴイ」(ゴイサギの幼鳥)とか「ホシハジロ」がいます。
虫は鳥も食べますから、気にしないでください。鳥は捕殺しないでくださいね(笑)。
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