この薄紫の花、なかなか気品があるでしょう? センダンです。
「センダン」と聞くと、誰でも「センダンは双葉より芳し」を連想しますが、そのセンダンは香木のビャクダンのことで、全く別の木です。
けっこう普通に見られる木で、東京の高級住宅街・田園調布にはセンダンの並木があるそうです。高級住宅街ではありませんが、私の家から最寄りの駅までの道端にも5~6本あります。写真もその1本。
清少納言もセンダンの花が気に入っていたようで、『枕草子』に「木のさまにくげなれど、楝(あふち:センダンの古名)の花いとをかし。さまことに(変った様子で)咲きて・・・」と書いています。確かに、樹形は乱れて「にくげ」ですね。
葉っぱの様子もちょっと変っていて、小葉が魚の骨のように並んで羽状複葉を形成し、その複葉が集まってさらに大きい羽状複葉を形成しています。こういうのを2回羽状複葉と言います。
この木は用途もちょっと変っていて、昔はさらし首に使われました。『平家物語』にも、「平宗盛親子の首を三条河原の獄門にあるセンダンの木に架けた」というような記述があります。
棺桶や死者に持たせる杖にもセンダンを使ったという話です。お墓に植えてあるのもよく目にします。
独断ですが、死に関する用途が多いのは、「センダンには死霊を慰める力がある」と信じられていたからではないでしょうか。怖~い話ですが、私は樹木の文化の奥深さを感じます。
「センダン」と聞くと、誰でも「センダンは双葉より芳し」を連想しますが、そのセンダンは香木のビャクダンのことで、全く別の木です。
けっこう普通に見られる木で、東京の高級住宅街・田園調布にはセンダンの並木があるそうです。高級住宅街ではありませんが、私の家から最寄りの駅までの道端にも5~6本あります。写真もその1本。
清少納言もセンダンの花が気に入っていたようで、『枕草子』に「木のさまにくげなれど、楝(あふち:センダンの古名)の花いとをかし。さまことに(変った様子で)咲きて・・・」と書いています。確かに、樹形は乱れて「にくげ」ですね。
葉っぱの様子もちょっと変っていて、小葉が魚の骨のように並んで羽状複葉を形成し、その複葉が集まってさらに大きい羽状複葉を形成しています。こういうのを2回羽状複葉と言います。
この木は用途もちょっと変っていて、昔はさらし首に使われました。『平家物語』にも、「平宗盛親子の首を三条河原の獄門にあるセンダンの木に架けた」というような記述があります。
棺桶や死者に持たせる杖にもセンダンを使ったという話です。お墓に植えてあるのもよく目にします。
独断ですが、死に関する用途が多いのは、「センダンには死霊を慰める力がある」と信じられていたからではないでしょうか。怖~い話ですが、私は樹木の文化の奥深さを感じます。
それにしても、死に関する用途の理由が知りたいです。なにかいわれがあるはずですものね。
京都御苑のは多分大きい木なので、花も実もついているはずです。
ちなみに、センダンの実は、お腹の薬に使われます。実はとても苦いそうで、まさに良薬は口に苦し、です。