テレビドラマや映画を見ていると、例えば冬のシーンでカッコウの声が流れて違和感を覚えることがあります。ドラマの製作者に鳥の知識がないと、こういうちぐはぐなことになります。
時期的なズレだけでなく、地域的なズレずれも発生します。あるサイトで元日本鳥類保護連盟理事の柳澤紀夫さんが「よくテレビドラマで京都の背景にオナガが鳴いている場面がありますが、自然ではありえない状況です」と指摘しています。
オナガは東日本に生息する鳥で、徐々に生息域を拡大しているものの京都府内ではまだ確認されていないので、声が聞こえることはありません。下は私が野鳥の会のイベントで千葉県に行った際に撮影したオナガ。関東ではヒヨドリ並みによく見られる鳥ですが、関西で見ることはありません。
ある時代劇ファンのバードウォチャーのブログによると、シーンによって使われる鳥の声が決まっていて、夜、盗賊や刺客が登場する時はゴイサギの「ゴワッ」、危険が迫っている時はアリスイの「ツィークィー」やカケスの「ギャー」が多いと解説しています。その一方、「よくできたドラマでも真冬の枯野に行々子(オオヨシキリ)のけたたましい鳴き声が響いたりして、膝が抜けることもある」と書いています。
下はオオヨシキリのさえずり。夏の河川敷で撮影しました。冬には鳴かないどころか、そもそも日本にいません。
一般的に、NHKは時代考証だけでなく、こうした鳥の考証も行き届いているようです。私は見ていませんが、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』の「決戦!桶狭間」で、早朝のシーンにトラツグミの声が流れたそうです。桶狭間の戦いは永禄3年5月19日(1560年6月12日)なので、トラツグミの「ヒョー、ヒョー」という不気味な声が聞こえるのは妥当です。
その一方、同じく大河ドラマの『真田丸』でガビチョウの声が流れたそうです。野鳥録音の第一人者・松田道生さんによると、この外来種が日本に移入されて各地で声が聞こえるようになったのは数十年前のことなので、真田幸村が活躍した時代にはありえないとのこと。
時期的なズレ、地域的なズレ、時代的なズレ…。私のような者に突っ込みを入れられないように、ドラマ製作者はバードウォッチャーにチェックしてもらった方がいいですね。
時期的なズレだけでなく、地域的なズレずれも発生します。あるサイトで元日本鳥類保護連盟理事の柳澤紀夫さんが「よくテレビドラマで京都の背景にオナガが鳴いている場面がありますが、自然ではありえない状況です」と指摘しています。
オナガは東日本に生息する鳥で、徐々に生息域を拡大しているものの京都府内ではまだ確認されていないので、声が聞こえることはありません。下は私が野鳥の会のイベントで千葉県に行った際に撮影したオナガ。関東ではヒヨドリ並みによく見られる鳥ですが、関西で見ることはありません。
ある時代劇ファンのバードウォチャーのブログによると、シーンによって使われる鳥の声が決まっていて、夜、盗賊や刺客が登場する時はゴイサギの「ゴワッ」、危険が迫っている時はアリスイの「ツィークィー」やカケスの「ギャー」が多いと解説しています。その一方、「よくできたドラマでも真冬の枯野に行々子(オオヨシキリ)のけたたましい鳴き声が響いたりして、膝が抜けることもある」と書いています。
下はオオヨシキリのさえずり。夏の河川敷で撮影しました。冬には鳴かないどころか、そもそも日本にいません。
一般的に、NHKは時代考証だけでなく、こうした鳥の考証も行き届いているようです。私は見ていませんが、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』の「決戦!桶狭間」で、早朝のシーンにトラツグミの声が流れたそうです。桶狭間の戦いは永禄3年5月19日(1560年6月12日)なので、トラツグミの「ヒョー、ヒョー」という不気味な声が聞こえるのは妥当です。
その一方、同じく大河ドラマの『真田丸』でガビチョウの声が流れたそうです。野鳥録音の第一人者・松田道生さんによると、この外来種が日本に移入されて各地で声が聞こえるようになったのは数十年前のことなので、真田幸村が活躍した時代にはありえないとのこと。
時期的なズレ、地域的なズレ、時代的なズレ…。私のような者に突っ込みを入れられないように、ドラマ製作者はバードウォッチャーにチェックしてもらった方がいいですね。
多分、鳥だけではなく、花とか植物でも、同じようなことがあるのではないでしょうか。咲くはずのない花がドラマの背景に出てくるとか…。
治郎柿、思いのほか甘くて美味しかったです。ありがとうございました。来年はこちらから摘みに行きますね。
オナガ京都にはいないんですね。
オナガはでも不思議な分布してますよね。
東京に行くとオナガを見るのが楽しみで、私が小学生の頃は街中に普通に飛んでいたのですが、最近は上野公園でも時々見られるかくらいになっていて寂しいです。
一方で名前がよく似たエナガは昔は上野公園でも見なかったのですが今は東京に行くたびに見るようになっています。
京都支部が発行する「京都府鳥類目録」には、参考記録としてオナガが掲載されていますが、正式な記録ではないです。私自身は、動画でご紹介した千葉県のほか、20年ほど前に石川県で見たことはあります。
長野県ではカッコウの托卵相手になっているそうです。そうですか、東京では少なくなっているのですね。逆にエナガが増えている…。
パッカーズがチーフスに負けました。ロジャースがワクチン接種してなくて感染したとのこと。QBの世代交代に抵抗したり、感染して試合出場できなかったり、ちょっと幻滅です。チームは応援していますが、ロジャースはちょっと…、ですね。