驚いたことに、海上自衛隊には現役の木造船があります。
敵が海に仕掛けた機雷を取り除く掃海艇という特殊な船がありますが、機雷は鉄にくっついて爆発するので鋼鉄製の船では役目が果たせません。また、音を感知して爆発する機雷もあるので、掃海艇は磁気がなく、遮音性に優れた木で造られているのです。船体を組み立てる際にもクギは使わないそうです。
故郷の丹後には海上自衛隊の拠点である舞鶴港があり、3隻の掃海艇が停泊しているというので、帰省の折に見てきました。
(舞鶴港に停泊中の「とびしま」)
外見からはとても木造船とは思えませんが、船体をよく見ると細い筋があり、板を組み合わせて造ったことが分ります。
アメリカなど外国の掃海艇はFRPが主流になっているようですが、日本では現在も木造。材は船体がアカマツやベイマツ、機銃台にはケヤキの集成材などが使われています。鋼鉄の船に比べると揺れは激しいものの、乗組員にとっては疲れにくいそうです。
舞鶴を母港とする掃海艇は3隻とも490トン(長さ58m)ですが、横須賀を母港とする「やえやま」は1000トン(長さ67m)で、木造船としては世界最大級。
(右は今年3月に退役した「あわしま」)
ところが、木材の入手難と船大工の後継者不足のために、日本でも今後はFRPに切り替えるそうで、昨年9月に最後の木造掃海艇の進水式が横浜で行われました。木造の掃海艇は日本全国の港に20数隻あり、現在も現役で働いているそうです。
敵が海に仕掛けた機雷を取り除く掃海艇という特殊な船がありますが、機雷は鉄にくっついて爆発するので鋼鉄製の船では役目が果たせません。また、音を感知して爆発する機雷もあるので、掃海艇は磁気がなく、遮音性に優れた木で造られているのです。船体を組み立てる際にもクギは使わないそうです。
故郷の丹後には海上自衛隊の拠点である舞鶴港があり、3隻の掃海艇が停泊しているというので、帰省の折に見てきました。
(舞鶴港に停泊中の「とびしま」)
外見からはとても木造船とは思えませんが、船体をよく見ると細い筋があり、板を組み合わせて造ったことが分ります。
アメリカなど外国の掃海艇はFRPが主流になっているようですが、日本では現在も木造。材は船体がアカマツやベイマツ、機銃台にはケヤキの集成材などが使われています。鋼鉄の船に比べると揺れは激しいものの、乗組員にとっては疲れにくいそうです。
舞鶴を母港とする掃海艇は3隻とも490トン(長さ58m)ですが、横須賀を母港とする「やえやま」は1000トン(長さ67m)で、木造船としては世界最大級。
(右は今年3月に退役した「あわしま」)
ところが、木材の入手難と船大工の後継者不足のために、日本でも今後はFRPに切り替えるそうで、昨年9月に最後の木造掃海艇の進水式が横浜で行われました。木造の掃海艇は日本全国の港に20数隻あり、現在も現役で働いているそうです。