映画が好きで、以前から「樹木を題材にした映画はないかいな~」と探していますが、なかなか見当たりません。そんな数少ない樹木の新作映画が公開されたので観てきました。
と言っても劇映画ではなく、『バオバブの記憶』というドキュメント映画。本橋成一という写真家がアフリカで出会ったバオバブの木に感動し、映画というかたちで記録した作品です。
ご存知でしょうが、バオバブは『星の王子様』にも出てきますし、自然系のテレビ番組でもマダガスカル島にある奇妙な形の樹木としてよく登場します。
(映画のパンフレットの表紙)
この映画の舞台はマダガスカル島ではなく、西アフリカのセネガルにある小さな村。葉を粉にして穀物の中に混ぜて食べたり、実は甘いお菓子やジュースにしたり、樹皮で縄を編んだり、病気やケガも葉や小枝で治すなど、バオバブと共生する村の暮らしが淡々と描かれています。
異文化のギャップを感じたのは、バオバブの巨木の横にある診療所で、祈祷師(=医者)が不妊に悩む女性を治療するシーン。祈祷師は女性の手を握りながら、「どんな夢を見たか?」などいろいろ問診した後、バオバブの精霊のお告げを伝えます。
科学的には何の根拠もありませんが、パンフレットの中で監督が語っているように、地球本来の時間が流れているところには精霊がいるのかも知れません。実際、この映画の女性プロデューサーがその祈祷師に診てもらったところ、めでたく妊娠したそうです。
(パンフレットの1ページ)
映画はこれといったストーリーもなく、凝った演出や技法もなく、村の“超スローライフ”をじっくり描写します。夏休みに親戚の家に遊びに行って、その地方の珍しい風景や出来事を驚きながら観ている…、そんな感じの映画でした。
(「咲くやこの花館」のバオバブ)
バオバブは、私の知る限り新潟県、富山県、京都府、大阪府の4カ所の植物園にあります。その一つ、大阪市が運営する「咲くやこの花館」で実物のバオバブを見てきました。
バオバブにも9種類あり、有名な徳利のような樹形のものから写真のような地味な形のものまでいろいろ。写真はマダガスカル原産のフニーバオバブ。残念ながら落葉期なのか、葉が見られませんでした。
『バオバブの記憶』のwebサイトはこちら。
大阪では5月22日まで公開、京都や神戸でも7月に公開予定。
と言っても劇映画ではなく、『バオバブの記憶』というドキュメント映画。本橋成一という写真家がアフリカで出会ったバオバブの木に感動し、映画というかたちで記録した作品です。
ご存知でしょうが、バオバブは『星の王子様』にも出てきますし、自然系のテレビ番組でもマダガスカル島にある奇妙な形の樹木としてよく登場します。
(映画のパンフレットの表紙)
この映画の舞台はマダガスカル島ではなく、西アフリカのセネガルにある小さな村。葉を粉にして穀物の中に混ぜて食べたり、実は甘いお菓子やジュースにしたり、樹皮で縄を編んだり、病気やケガも葉や小枝で治すなど、バオバブと共生する村の暮らしが淡々と描かれています。
異文化のギャップを感じたのは、バオバブの巨木の横にある診療所で、祈祷師(=医者)が不妊に悩む女性を治療するシーン。祈祷師は女性の手を握りながら、「どんな夢を見たか?」などいろいろ問診した後、バオバブの精霊のお告げを伝えます。
科学的には何の根拠もありませんが、パンフレットの中で監督が語っているように、地球本来の時間が流れているところには精霊がいるのかも知れません。実際、この映画の女性プロデューサーがその祈祷師に診てもらったところ、めでたく妊娠したそうです。
(パンフレットの1ページ)
映画はこれといったストーリーもなく、凝った演出や技法もなく、村の“超スローライフ”をじっくり描写します。夏休みに親戚の家に遊びに行って、その地方の珍しい風景や出来事を驚きながら観ている…、そんな感じの映画でした。
(「咲くやこの花館」のバオバブ)
バオバブは、私の知る限り新潟県、富山県、京都府、大阪府の4カ所の植物園にあります。その一つ、大阪市が運営する「咲くやこの花館」で実物のバオバブを見てきました。
バオバブにも9種類あり、有名な徳利のような樹形のものから写真のような地味な形のものまでいろいろ。写真はマダガスカル原産のフニーバオバブ。残念ながら落葉期なのか、葉が見られませんでした。
『バオバブの記憶』のwebサイトはこちら。
大阪では5月22日まで公開、京都や神戸でも7月に公開予定。