樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

みんなの木

2008年11月14日 | 木と子ども
関西に朝日放送という民放があります。この局が「ガラスの地球を救え」という環境キャンペーンを展開していて、その中で「みんなの木」というイベントを実施しています。
近畿2府4県の小学校や幼稚園に苗木をプレゼントし、アナウンサーや着ぐるみキャラクター「おきたクン」が訪れて植樹したり、「みどりの授業」で自然について学ぶというもの。
昨年の3月から現在まですでに19回の実績があり、今年の2月には近くにある城陽市の佐伯幼稚園でも行われたと知って取材してきました。

       
         (当日の模様の写真。右がキャラクターのおきたクン)

創立40周年の記念として応募されたそうで、「花が咲き、実が成り、葉が落ち、季節の移ろいを感じることができて、しかもその実を食べることができれば食育にもなる」ということからトチノキを選ばれました。

             
       (佐伯幼稚園の「みんなの木」はトチノキ。まだ180cmくらい)

園長ご自身も樹木がお好きで、広い園内には春の花が楽しめるソメイヨシノ、秋の紅葉が美しいナンキンハゼやトウカエデ、実が食べられるブドウ、サクランボがいっぱい成るサクラなど多様な樹木が植えてあります。
大きなケージもあって、ウサギが4羽遊びまわっていました。以前はヒツジやアヒルも飼っていたとのこと。園児たちに植物や動物に触れさせてやりたいという園長の想いが伝わってきます。

       
            (佐伯幼稚園は敷地が広いのでゆったり…)

私も栃の森の帰りにトチノキの苗木を買って庭に植えたことがありますが、土が合わなかったのか手入れが悪かったのか枯らしてしまいました。しかも2回…。でも佐伯幼稚園のトチノキは、専門家がきちんと植樹したらしく、力強く育っていました。もうすぐ葉が変色して落葉するでしょう。

       
        (収穫が終わったブドウ棚にはまだ実が残っていました)

栃の実を収穫するまでにはまだ何年もかかるでしょうが、今でもブドウの実やサクランボを子どもたちといっしょに収穫して食べているとか。「ここの園児は幸せだな~」と思いながら門を後にしました。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする