樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

花のお茶

2008年11月26日 | 木と飲食
先日、NHKのローカル番組で滋賀県の茶どころ朝宮の製茶組合が、お茶の花を使った新しい商品を開発している話題を取り上げていました。茶葉とお茶の花を7:3の割合で煎れると、ハーブティーのような香りのあるお茶が飲めるというのです。
私も試してみようと、お茶の花を摘みに行ってきました。近くの宇治橋には観光用に茶の木が植えてあって、ちょうど今が開花時期。人目もはばからず、10個ほど花泥棒しました。

       
                     (お茶の花)

テレビで紹介されたとおりに煎れて飲んでみたところ、ほのかに花の香りがします。お茶はツバキの仲間ですから、香りも似ていると言えば似ている。味は、いつもより少~し甘みがあるかな?という感じ。
ご存知かも知れませんが、実は花を使ったお茶はコカ・コーラから発売されています。その名も「茶花(ちゃか)」。武将姿のキム兄がはちきれそうな腹で留め具を飛ばして大騒ぎ、というテレビCMで宣伝しているペットボトルのお茶です。

       
             (花を入れてもお茶の色には変化なし)

お茶の花に含まれているカテキンやサポニン、フラボノイドが脂肪吸収を抑制し、コレステロール値を整えるそうですが、コカ・コーラは公然とは言わず「毎日のウェイトサポートに」とか「健康緑茶」とだけ表現していす。
私も広告業界で同じ仕事をしているので分りますが、健康系の商品は表現が微妙です。「効果がある」とか「痩せる」と書けば薬事法違反。「茶花」の表現はぎりぎりのところでしょう。
いずれにしても、メタボの境界線をウロウロしているオジサン(私も含めて)には気になるお茶です。

       
            (宇治橋のお茶の花とコカ・コーラの「茶花」)

茶畑では、樹勢を葉に集中させるために花はすべて摘み取るとか。その花を捨てずに活用して、メタボが気になる中高年に売り込もうというのが朝宮製茶組合の魂胆のようです。該当する方はどうぞお試しください。私はまた宇治橋で花泥棒してきますから…。
コメント (2)
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