ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

業績は潰れない…円良田湖(ダム)

2020-08-18 06:46:01 | 埼玉(ダム/堰堤)
大里郡寄居町大字末野にある円良田湖(つぶらたこ)に行ってみました。これは1955年3月に完成した灌漑を目的とする人造湖で、県道349号沿いにあります。



県道側には越流式の余水吐があります。写真では橋の向こうから水が流れ出て、



あちらへ流れていきます。



余水吐があることで、ここは円良田ダムとも呼ばれます。では、ダム上を進んでみることにしましょう。



余水吐に架かる橋を越えたところに栗原政寛なる人物の胸像が。



胸像の裏側の記述によれば、これは1958年に橋本次郎という方が作ったとあります。この方はおそらく埼玉県川越市出身の彫刻家(1919-1997)で、日展評議員や東京学芸大学名誉教授を務めた人物と同一と思われますが、定かではありません。まあ、たぶんそうでしょうけど。



で、胸像の横には栗原氏の業績が刻まれた石碑があります。これによると氏は埼玉県鴻巣市に生まれ、土木請負を生業とした人物だったようです。またこの円良田湖をはじめ、同じ埼玉県にある鎌北湖(入間郡毛呂山町)や宮沢湖(飯能市宮沢)の建設も手がけたと記されています。



湖岸の県道沿いには釣り宿や食事処があります。また余水吐の手前には魚が下流へ行かないために緑色の網状フェンスが張られています。



ダム上、中央付近から見た円良田湖。ここはヘラ鮒やワカサギが釣れる場所でもあります。



一方、下流側の景色はこんな感じ。向こうに見える道路が県道349号。



対岸へ来ました。振り返るとこんな感じです。



対岸、貯水側から見たダムの様子。



前回の間瀬ダムと同じく、ここもダムというより釣り堀の色合いが強い場所ですね。
コメント