湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

10/27 「わーくNo.059 」に「誰もが助かるように3部作」感想を

2015-10-28 05:58:10 | 地震津波災害ボランティア

2015/10/27 記
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母の熱が下がり、ほっとしている。普段元気なひとだからとは思いつつも、高齢者の元気は綱渡りのような元気の場合も多く、つまづくように急激に体調を悪化させる場合が珍しくないからだ。耳鼻咽喉科に連れて行ったが、空気乾燥が原因で風邪もどきになったらしい。

ひとりでも平気だと、遅刻してリハに出て行った。

NHKの「シリーズ・誰もが助かるために・3部作」(計90分)の「わーくNo.59」用の感想文を書いた。(下記)

関西の某病院の理事長(もと院長)から追加電話あり。医師や看護師が複数名入れば、3ヶ月の余裕があれば出かけるとの話だった。勿体無いので、心当たりの関係2団体にメールを出した。うちでは無理だ。

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●ハートネットTV「シリーズ・誰もが助かるために」  第1回「避難 その時」

*陸前高田では123名の障がい者が亡くなった。障がい者の4割が、発災時、誰の支援も得られなかったという。被災死亡者の2倍の死亡率だ。障害者フォーラムの調査からわかってきたことは、障がい者の死亡と同時に、助けにいって亡くなった方もまた多いこと。しかし「非常時だからしょうがない」と結論づけていいのだろうか。

*2013年災害対策法によって「避難行動要支援者名簿策定の義務化」と「個別支援計画の策定(ガイドライン)」が決まった。しかし、その名簿の活用、支援計画の準備が進まない。多摩市馬引沢自治会の例を検討する。障がいの状態を踏まえた計画をふまえて、支援員さんを中心に実際に避難を試みる。埼玉県の筋ジストロフィーの梶山鉱平さんが避難方法の訓練を呼びかけており、そのことを通じ通じ、当事者が周囲を変え、日常的な接点を生み出して行く。

*これが発達障がいや、知的障がい、精神障がいの方の場合はどうなるのだろう。何を準備しておけばいいのか、決められた支援者がいるとは限らない状況を考えると、どう地域の支援を生み出していけばいいのか等々、課題がますます膨れ上がってくるのだ。


●ハートネットTV「シリーズ・誰もが助かるために」  第2回「避難所生活を支える」

*避難所の環境に適合するのは無理のため苦労する、石巻の重度の発達障がい者・浅野敬志さんと、脳性麻痺のある伊勢知那子さんの事例を追った。浅野さんは環境音が苦手。パニックを避けるために、結局、半壊した自宅に戻らざるを得なかった。伊勢さんは、呼吸器使用と提示吸引が不可欠で、停電環境を避けるために、拠点病院までの避難をドクターヘリによる移送を依頼した。ところが病院は,生死の境にある重症患者さんを優先するためにと、知那子さんは元の避難所に帰されてしまう。行政とかけあっても話はからまわりした。それは、役所には「みんな等しくあまねく平等に」という発想がのこっており、特別な支援を必要とする障がい者をも、その原則に従わせようとして、知那子さんは「合理的な支援」を求めて臨時仕立ての福祉避難所への移動を決めるが、介護する家族が分断される事態に、自宅にもどらざるをえなかった。

*福祉避難所も多様なニーズに支援者不足の壁にぶちあたる。結局、全国の専門職ボランティアに依頼することによって、山を越えた。福祉避難所の運用については、訓練を通じて要援護者さんのニーズに答えられる多職種ネットワークを育てていくことで、実行力を高めて行く必要が有る。


●ハートネットTV「シリーズ・誰もが助かるために」  第3回「"生活不活発病"を防げ」

*避難所入所後の高齢者の間に「生活不活発病」が広がっている。南三陸町では、災害以前歩けていた高齢者の3割が歩行困難に陥ったという。今回は釜石市の特養に入所している平野悦雄さんを例にとった。災害以前、徘徊のある認知症を発症していたが、避難所では入所者への迷惑を考えて、じっとさせていた。仮設に移住しても、外に出さなかったところ、やたらにころんだり、自分で食事することも困難になって、特養「あいぜんの里」に入所することになった。車椅子上で両手は抑制されており、胃ろう。避難生活が悦雄さんの自由を奪ってしまった。こういう方が多い。そこで高齢者の方々に出来る役割を持ってもらいカフェで交流する試みが始まっている。大船渡の「居場所ハウス」(来年度懇話会で招待予定)が素敵だ。

---- ここまで ----

夜間傾聴:ひとり

(校正1回目済み)

 

コメント
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