湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

8/29 南海トラフ地震の記事から/いじめ議論に大人社会の村八分がないのはなぜ?

2012-08-30 05:55:10 | 引きこもり
2012/08/29 記
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朝日新聞に南海トラフ地震関連の記事が出た。ここでは相模湾を中心とした首都圏直下型地震の話は入っていない。それを考慮の上で読むべきだが、ことの大きさに、おもわずつばを飲みこんだ。

●「南海トラフ地震、最悪なら死者32万人 国が被害想定」
●「まず逃げよう 適切対応で死者5分の1 南海トラフ地震」
●「浜岡原発に津波19m想定 敷地浸水、南海トラフ地震


2番目の「まず逃げよう 適切対応で死者5分の1 南海トラフ地震」は、まさに「災害初期誘導員制度」の必要性を裏付けるものだ。迅速に手を打っていかないと…。

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後期の夏期講習、いよいよあと1日。31日は休みだ。そんなこともあって、持込みの、ヘタクソな塩糀料理を、3人の古株が集まって、自慢の主をこき下ろしながら昼飯をつついていた。

そこで話題になったのが「いじめ」の問題。時間が短いので深まったわけではないが、教委レベルで設置される第三者調査会の問題の立て方の限界の話になった。

「特定の個人が特定の個人をいじめる」という場面でいじめに対処しているが、例えば父親が浮気をして離婚となった家庭の子が、巷の噂に晒されたり、放火で失火した家の子が、ご近所からのきつい言葉に晒されたというような世間の村八分のような大人社会からのいじめは、まったく範疇外になっている。現に社会には様々な差別がある。それが原因で自殺したら、大人はどうしたらいいのか。こういう社会の空気が、「特定の子が特定の子をいじめる」温床になっていることに、無自覚ではないかという指摘だった。

なるほど、私が不登校・引きこもりの青少年と出会うとき、いじめを経験したときも、槍の穂先のような言葉や、殴打の痛みだけでなく、逃げ場の無い空気に傷ついている。確かに私は、災害支援や24時間TVの善行の息苦しさを感じ取っている。絆というとき、それは取り結ぶ相手が善意に満ちた個々人であるという語れないうそ臭さを鋭敏に嗅ぎ取っている。勿論私たち講師たちは、社会をそういう平板な見方で関わってはいない。しかし人を裏表がある存在としてまるごとうけとめていくことは、彼らにいつも語っていることだ。いじめを許容するのかという話ではない。しかし、災害ボランティアの場で、これを持ち出したとき、何人が冷静にうけとめようか。私は「被災者」も、もっと近くで語り合いたくなった。名前のある交際の先に、支援を見通すことは出来ないのだろうか。

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**子から。ここ数日、昼間に電話が入るようになった。施設の作業所と家庭ともに居場所がなくなったことへの苦しみを訴えてきている。しかし、その時間、私のキャパは目いっぱいなので、夜かけるようにと言っているが、夜は母親が同室になって、電話を聞かれるのがいやで、昼に受け止めてほしいという内容で、困っている。ボーダーの子のように、依存と避難の振り子の中にいるわけではないから、フォローを丁寧にしていけば解決していく。忙しいときに風邪をひく、子育ての難と似ている。

大船渡病院救命救急センターに院内トリアージが開始された。医療の災害仕様というか。

NHKに釜石赤十字病院の日下潔医師が登場した。黒のトリアージ(死者)の黒エリアの責任者を経験したことを語っていた。災害の厳粛な場面が浮かび上がって、初めて津波画像を見たときと同じような鼻のつまりを感じていた。何も終っては無い。(非被災地の被災地支援活動を)勝手に幕を引くな、そういうことなのだと思う。

夜間傾聴:中学生君(仮名・母親)


(校正3回目済み)

コメント
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