湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

8/12 横浜県サポに出向き/相馬の単身高齢者長屋入居が進まない理由

2012-08-13 05:58:12 | 引きこもり
2012/08/12 記
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県サポに県立図書館から借りた本の更新をしに、横浜に出かけた。母の放浪が気になったが、認知症の徘徊ではないので、「慎重に」と本人に伝えてある。県サポは久しぶりだ。帰りに有隣堂の医書コーナーに立ち寄り、OT(作業療法士)関連の月刊誌を探った。

河北新報の記事に、
●「高齢者入居二の足 災害住宅2棟目完成 相馬・馬場野」

があった。入居が進まない理由に「浜から遠い印象」・「被災者住宅は、家賃が発生する」という原因を推測していたが、私は相馬の、この単身高齢者・高齢夫婦対象とする長屋に、管理臭が漂っていることを嗅ぎ取っていた。彼らには社会生活がある。そこをばっさり捨象してしまう発想がどんなものかと思っていた。生活と健康の不自由に対する集中サービスとか、孤立化監視の効率化という発想があるように思う。それは行政の都合でしかない。

はじめの記事がでたとき、単身高齢者をどのような選考を経て人選するのだろうということに関心をもった。対象となる方たちは、若いときほど生活時間を割いて働いていなくても体力の範囲内で働いていたり、親しい友人と時を過ごしているだろう。中には地縁の帰属感を断ち切らねば、移り住むことが出来ないものもいるだろう。

地域集落の単位を無視した仮設に入居者の多くの孤立が生み出されたように、コミュニティを無視した配分の発想では、それを疑問に思わぬ行政では、事態は解決しないだろう。

それゆえに、私は医療従事者の職業専門誌を当たっているが、今度は医療関係者が、高齢被災者を、生命活動を行なっている生き物として個体の檻(おり)に、被災者を閉じ込めてしまう。治療という発想が社会活動をしている人々、名前をもった個々人という認識を希薄にしている、PSWさんやCSW、CCW、MSWさんたちは、かろうじて社会生活をとらえているが。医師・ナース・心理カウンセラーや行政関係者の発想はひどい。

世代縦割りのシェアホームとか、単身高齢者の地域再組込みの方向のなかで、当人が社会的役割を持って生きること、それが寝たきりであったり、認知症の進行する方であっても、人の輪の中に生きるという基本は、どんな地域作りの構想にも反映されるべきだ。

それでもなおかつ、地域医療福祉ネットワーク作りには、彼ら関係職・専門職の起動推進チームが必要だ。高齢者の実情の認識があるからだ。そこにしっかりとした出発点を置き、大ボラではない大きなビジョンと、個別活動の具体的始動が見えるものの実践議論が始められなくてはと思う。

私が十数年前、オンライン教育の教材開発の事務所を短期間だが作った鶴屋町界隈には、当時から行きつけの定食屋があった。そこに立ち寄って食事を済ませたが、主は代代わりしているが、味は引き継がれているのだ。私はある会社のワークステーションを借りるために、そのフロアの一角に寄生させてもらっていたのだが、それでも場が有ると研究者や有志が出入りしていた。

オフラインの接点が有効な時期がある。今の私には当時おような磁力はないが、被災地と非被災地をつなぐ被災地の地域医療福祉ネットワークを進めるには、扇の要に「広田半島通信」を進めていく必要があると思っている。多極的な活動を結んでいく活動である。オフラインのたまり場はずっと実力をつけてからのことだ。第一、場を作ればたまるような時代ではないからだ。

胃切除者向けのレシピを買った。そのうちレポートする。

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弟夫婦が私の留守のときに現れて、母にウナギを食わせようと連れ出していた。先方にも認知症がらみの親御さんが在宅介護を受けているが、今日は留守番を頼んできたとのこと。弟は母の好き嫌いの多さに閉口したようだ。ウナギは食べなかったが、もっと高いコースを要求されたと弟はむくれていた。しかも、その取ったコースの大半は残してしまう。わがままだと弟は文句を言って帰っていった。

盆の入りである。祖母の枕元で邪教とばかり仏壇を焼いた父は、今は認知症が進み老健にいる。その父に優しく声をかけるたびに、嘘つきという内声がささやく。正義や真理を持つという勘違いから出発する活動は誤りだ。矛盾を克服していく過程、そこに私は価値を見出している。

夜間傾聴:中学生君(母親付き)



(校正3回目済み)


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