湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

8/8 応答を待つ一日/新人研修2回目/地域福祉医療提案のための基礎固めに

2012-08-09 05:57:30 | 引きこもり
2012/08/08 記
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父の容態は治まってきたらしい。調子の悪化があったときには、私のところに連絡が来る。そのとき、先方のケアマネさんと、入院先を決まる手はずになっていた。連絡が来ないのが良い事…果たしてそうだろうか。9日に老健に行くことにしている。

同様に東京の遠縁から依頼をうけて、地元包括支援センターから訪問看護師がマンションに行っている。一度本人の強い反発で訪問をやめたが、衰弱は命にかかわる兆候を離れた玄関先からの様子で感じたということで、電話で息子さんを説得したという報告が、センターから私のところに届いていた。センターとの関連で、私が関われるのはここまでだ。そこで夕食後、先方から連絡が来ないので、先方に電話を入れたが応答がなかった。夜はふたりともマンションにいるので、何かが起きているのには違いなかった。

私たちの契約講師たちは、後期夏期講習が始まる前日まで、長い休みとなる。相模原の塾の方は、もっとルーズな自習開放日があって、そこに相談役として学習指導すれば最賃並みの安い時給が出る。休みだと言って無給のところとはちがう。専任たちは特別授業が有る。私だけはその特別授業の合間に新入教員研修の授業があり、今日はその歓迎せざる授業をやってきた。

数日間程度あれば自分の担当教科、私教育論と進学状況と指導の関連を話す。高校生どころではない、大人たちは顔だけ私に方向を向け、何も聞いていない。もうひとりの教科指導者は、自分の娘ののろけ話で終った。時間がかかるが悪名高いワークショップ形式を取って、最低限、生あくびだけは堪忍してもらう手立てをとった。時間が短いので、縛りのきついテーマを立て、模擬授業の批評をさせた。2グループ討論させ、公表し、全体討論に持ち込んだが、両グループとも大差ない結論をだしていた。

議論のなかのテーマは、糸口のようなもので、織物を解いていくように、様々な物事が糸に導かれて引き出されていく。しかし、ある場面を観たとき、それに触発される経験が一向につながらないし膨らまないのに驚いたことがある。関連知識は持っているしかし、知識を束ね文脈に編みこんでいく経験の網目が欠けているのだ。物事の多様性をつかんでいくとき、多角的な切り口をつくる刃がない。物事は漠然と見ているときは、その価値の果汁が出てこない。

絞っても金太郎飴かと思いつつ、研修を終えた。子どもの背後に生活がある。それが見えますかと話を結んだ。手ごたえは返って来なかった。私語もしないのが侘しかった。

私は相模大野校の外勤の特例の中学生ひとりと、JR相模原の、このブログにも登場する者を含む若年者と、親の学習相談を受持っている。この子たちと訪問学習などをすることは、正規の授業が休みの期間中も授業可能で、糊口をついでいる。実際のところ、受験生のような正面からの危機感がないので、お盆過ぎまでは、実質長期生殺しである。自習補佐をすればいいのだろうが、これは午前中が勝負。昼夜逆転の者には睡眠時間勝負になってしまう。

大船渡市の支援活動をしている逗子・鎌倉の青年会議所有志が、朝市をやったらしい。彼らは陸前高田市の支援もしており、間接的に情報が入ってくる。しかし、生活支援情報は求めて行って、たまに入る程度しか入らない。それは活動が不活発というのではなく、広報の意欲が薄い特徴があるからだ。茅ヶ崎が南三陸一辺倒なので、警戒されてしまうのが常だが、地域情報を得るために会ってみようと思う。

この間の経験交流会WSのときもそうだったが、グループごとの自己紹介のとき、阪神淡路のころからの支援者で、行政に協働の提案をしていると言った途端、地元の青年会議所の**さんが固まってしまった。長い道のりだけは歩いてきた。それを虚勢の道具にするほど愚かではないつもりなのだが、いつも遠回りを余儀なくされる。だから初めから遠回りを前提に自分の行動を決めている。

もうひとり、災害看護関連の方を横浜に見つけた。高齢者訪問介護サービスをしている方だ。申し入れ方を考えているが、被災地のネットワーキングとの取り結び方の構想の粗さに呆れられるだろうと思う。もっとインタラクティブな支援関係を搾り出してこなければ、非被災地の活動は成り立たない。

陸前高田の広田水産高校跡地の仮設訪問時、区長さんにあしらわれて追い出された帰り道、仮設の入口で杖を頼りに町への坂道を眺めていた白髪の外出困難な高齢の女性の姿が焼きついている。区長さんは明らかに焦り、私とその女性の接触を警戒していた。そばに区長さんがいたので、挨拶で別れたが、このような方は、仮設調査巡回をしたとき、あちこちで見かけた。広い田舎の家から狭い仮設のなかで、家族と年中顔をつき合わせている状況、孤立化は物理的環境ではなく、心の距離でもある。放置していいはずがない。

<図書館書籍リクエスト>
次の本をリクエストした。県内他館も在庫なし。
●「災害救護-災害サイクルから考える看護実践」
●「発達障害のある高校生への大学進学ガイド~ナラティブ・アプローチによる実践と研究」
在庫あり。
●「オランダの社会住宅-住宅セーフティネットのモデル」


夜間傾聴:橋本2君(仮名)

(校正2回目済み)
コメント
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