湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

8/23 ICカードかQRシールかという論議をした

2012-08-24 06:14:22 | 引きこもり
2012/08/23 記
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母の両手の掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が再発した。風呂で素手でシャンプーを扱ったのが原因だとか。ステロイドホルモン剤を使うので医院へ。掌に水泡が出来てしまう膠原病だが、原因は不明。これがあるので、家事の炊事・洗濯は私任せになっているのだ。母は幸い「めまい」が治まっているので医院へはひとりで行かせたが、私の夜間作業と熱帯夜が影響して、眠りが浅くなっているせいだ。昼を近くで外食せよと伝えて家を出た。絶対言うことを聞かないので、電子レンジで暖めるだけのスパゲティを見えるように置いておいた。

授業は今回は若手講師に任せて、私は取り出し指導に徹した。講師の粗っぽいところが引っかかるが、なかなかだ。帰りに食事に誘い、一人前はテイクアウトしてもらった。母のみやげだ。

土曜日は胃の検査なので夜の授業にしたいが時間帯の枠の空きがなかった。JR相模原の塾の個別指導には、相手が嫌がって日がきまらない。夏も過ぎてしまうので母を外食に連れ出すことにした。

金曜から全国リカバリー大会が池袋で開かれる。いつもなら、授業を蹴飛ばしていくのだが、9月から講演会謝金や、陸前高田往復交通費を捻出しなければならないので自粛。欲求不満がたまる。

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個人医療情報のデジタル情報化の話の中で、ICカードではなく、なぜQRカードなのかという質問が出た。現在はICカード自身がまとまれば、かなり安くなる。加えて病院のカードに個人データを便乗させれば、そのコスト自身も病院負担になり、コストの面で解決するではないかという案もでた。若手講師陣は、技術の話になると乗ってきてくれる。講習帰り、夜食を店で食べながら話した。

ICカードや、病院カードの転用の件、この辺のことは、「実情」という場面の中の選択が大きく働いているので、歯切れの悪い部分もある。

基本線は「被災等混乱状況下の医療迅速化」「避難所における生存表明の一括処理」を「情報デジタル化」と「個人情報のよりましな安全策を講じた携帯」ということであって、それはQRカードであろうと、ICカード、あるいは携帯電話メモリであろうと変わらない。

ICカードは最近かなり値段が落ちてきている。まとめ買いすれば、プラスチックカード単価は50円ほどになり、QRシールの個人価格の50円よりも安くなる。しかしこれは、葉書大耐水シールが個人販売価格が100円/枚に制約されたものであり、シールを大量購入したとき40円/枚台に落ちるものだ。ひとつのシールで概算20円だ。

ICカードの場合は、表面の印刷費が加わる。無地でよいなら別だが。QRシールの台紙も印刷費がかかるが、それは印刷ジェットインク代とプリンタの減価償却費だ。10円もかかるまい。

問題はカードリーダーまたは書き換え機の、被災という非常事態時の使い勝手だ。ICカードはRAMの書き換え等でも優れているが、大量の傷病者の救急医療時、医師・看護師・救急救命士らが一斉に身元確認やカルテチェックに入るとき、停電状況下でそれだけの台数のリーダー兼読み取り画面の専用機を準備できるかという問題がある。リーダーと画面表示機が別になっている機種をつなぐタイプは、機動性に欠くので除外すると、日常時は休眠している機械を抱え込むことになる。QRコードは携帯電話アプリで読むことが出来る。明るさが確保できれば、その読み取りデータをブルートゥースや、回線空きを待った電話回線で送ることが容易だ。読み取り機倉庫まで被災したとき、民生普及機(携帯電話)を転用できるところが強みとなる。

もうひとつが携帯性の問題だ。個人情報カードを作ったとしよう。はたしてそのカードを肌身離さず持ち歩くだろうか。独立したカードを作ったとき、カードが氾濫している時代の携帯である。他の用途が無いカードを、カードでパンクしそうな財布に入れて置くだろうか。

そこで耐久性は落ちるが、シール化を考え、他のカードとの便乗を考えた。その推薦例が健康保険証の裏面、注意書きの面にシールを貼ることだ。ICカードの場合、これが出来ない。耐久性の件も、「治療中の疾病と薬の明記」欄のような比較的頻繁な更新を要するため、半年に一回程度の交換が必要となるため、耐久テストを行なった。健康保険証の保護用ビニール内に、シールを貼った健康保険証を携帯してみた。まもなく半年を過ぎるが、印刷に欠損は生じない。剥がすのが少々厄介だが、問題というほどでもない。たとえ痛んでも更新すればいい。手間賃を含んでも100円/セット が可能だ。

CSVデータ(カンマ区切り)は、基本的にはテキストだ。これで書けば、テキストエディタでも編集でき、エクセルに一発で読み取れる。加えて、読み取りの速さからQRコードを3分割した。

【基本】・【処置後・治療時】・【家族・生活】

である。QRコードには暗証がかけられる。【家族・生活】の項は医療関係者は見る必要があるまい。ここなどにかけてもいい。

さらにこの仕事が行政が作業場所だけ提供する場合、カードリーダーがNPOになくても、QRカードならば、普通のプリンタで出力できる。この辺が強みだ。その結論から言えば、

QRコードシール>QRコードパウチカード>ICカード>携帯メモリ

となる。携帯メモリは赤外線・ブルートゥースなどの機能で転写されやすく漏洩が問題になる。またデジタル・デバイドにより、高齢者の効率利用率は大幅に落ちてしまうし、水没に弱い限界がある。

これが講師たちと食事の中で、私が防戦して答えた話だ。住基カードの個人情報管理が問題になっている中で、これはどうかなという意見もあった。しかしそれに対しては、カード全体、発行は「希望制」を基本にし、【基本】(例:住所・氏名・連絡先・年齢・体重・血液型・治療中の疾病の有無・アレルギーの有無)だけは必須とし、

【処置後・治療時】(既往症・持病・常備薬・健康保険証No・主治医・病院連絡先・臓器提供の意志・検体提供の意志

【家族・生活】(勤務先・家族構成・家族向け緊急時連絡事項・備忘録・銀行等口座番号・その他)

は、個人が選択記入するようにする。QRコードもICカードもリーダーが無いと読み取れない。ここも利点とすべきだろう。データコピーという意味からすれば、ICカードが一番安全といえようか。


夜間傾聴:中学生君(仮名・母親)
     自由が丘夫妻(仮名 傾聴にあらず)


(校正1回目済み)
コメント
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