湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

じりじりと年の瀬追い詰められての感あり

2008-12-27 09:12:47 | 引きこもり
夜型人間にとって連日午前通院はきつい。昨日も結局徹夜状態で、大学病院へ。執刀医が退院前の予後の計画について家族と確認する場だったのだが、朝9時半までには来ていてくださいということは、7時半には家を出なければならなかった。

要点は、退院の日程再調整・食事リハの方法を守ること・数年間年1・2回の通院をすること・地域主治医への医療の引継ぎという内容だった。わずか20分程度の話に往復3時間半強の時間をかける馬鹿馬鹿しさを感じる。書面確認で済むこと。前日の栄養指導に出ていれば、3日間連続となる。病院の配慮のなさというかセクションのつながりのなさのしわ寄せが家族に向けられている。

午後から母の旧知の友人たちが見舞いにくるというので、肴にされる前に退散した。今度の病室は、女性だけの4人部屋で、カーテンのパーテーションが行われているので、独立性が高く、狭いが窮屈ではない。一番はナースセンターから距離があるので静かなこと。母が年内退院を強く主張したので、年越しは我が家でということになりそうだ。昨日中に予定が決まるはずなのに、未だ連絡が無い。

巡回の関係で、大和に向かい、数時間の空きを大和徳州会病院外来を利用して仮眠した。ぐるぐると闇が回る。携帯のアラームに起こされるまで、無事睡眠。

海老名に出て巡回を済ませる。海老名は様子が分かっている大きな病院が無い。だから、仮眠を邪魔されない場所を選んだのだった。

退院が年内となると冬期講習の予定にかかる場合が出てくるが、午前中のコマは逃げているので、さほど影響は出ないだろう。むしろ食事、そして来月からの父と母ふたりが家にいる場面が増えてしまうこと。これがきつい。1月末は、かためて大きな集まりがある。ここはなんとか出席したい。

ともあれ、大学病院と特養にむやみやたらに呼び出されると、活動を作る時間がなくなる。今回はふたたびの大風呂敷なので、時代の先を読み込んでおかなくてはならない。同じ内容でも、私が語ることと、障碍者関係組織の核になる人の語りでは、全く違った結果になるという立場のちがいに、歯噛みしつつも提案と、私のやれることを思案しつつ、これまた「画策」を始めている。

定額給付金は、大型やかんと湯たんぽを買うつもり。路上生活者冬場支援になるかなと思いつつ、待て待て、カトリック教会の支援の概要をつかまねばと思う。当人たちは、味方と思いつつも友人とは思っていないので、支援には部分的な応答しか返してこない。用途選択には直接打診が必要。貧者の一灯風だが私は口火でありたい。
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私の昨日担当したクラスは年齢層が高い。人数は少ないが定時制風。だから非正規雇用者で雇い止めがひとり要る。他は親の補助があるのでまだ目だっていないが、彼はその後、教室に通う資金が作れるか不安を隠さない。

夜間傾聴:入谷さん(仮名)
     橋本君(仮名)

(校正2回目済み)
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「わーく」提案の主眼は「ワークシェア・ローカルネットワーキング」です

2008-12-27 07:55:22 | 引きこもり
夜半から気温が一層下がって、私の家のように古い木造家屋ではストーブをつけていても冷気が忍び込んで来るのがわかる。突然解雇され、寮を追い出されたひとたちが路上で、この慣れない寒さに耐えている。死者が出たらどうするのだろう。新聞は8万5千人の非正規雇用者の失職予想をトップに報道していました。障碍者、引きこもり青年の社会参加・復帰はどうなるのだろうと思います。

ただこのことを考えたとき、2000年以降の地域就労支援活動の空回りのことがふと思い出されました。様々な障壁があります。乳幼児診断を経て、初めから障碍者としての生涯の設計に取り組んできた人たちと、事故や疾病などによる中途障碍の人たちや、健常者とともに育ちながら、心身の隠れた障碍や社会的不利や差別を抱えたまま、自己責任の重さをかけられている人たちとが、この不況の衝撃にどのように立ち向かっているかというと、その経過と方法の違いに、どこに接点をおくかという課題にぶつかります。

私が伴走を試みてきた人たちは、健常者の中に埋もれ、自己責任という社会の遮断・放置に遭って来た、不登校・引きこもりとか、ADHD・アスペルガー症候群とかパーソナリティ障害というようなハンデを医療カウンセリングというような自己責任に任されてきた人たちだったと思います。

特別支援校(旧養護学校)を経て福祉的労働と親御さん中心の支援活動によって、生活保護と障害年金という既得権(勿論政治はいつでもこの権利すら吹き飛ばしますが)を踏まえることが可能な方々と、これから地域にその支援のネットワークに連携していくことで、就労や社会参加を生み出していかなくてはと考える立場のずれが、社会的弱者・生きづらさを抱える者と言葉の上で一括しても手を携える場面を設定できないベクトルのずれに、翻弄されてきたのです。

しかし、経済の安全弁としてもともと不利な立場に形作られてきた非正規雇用のひとたちの解雇が噴出してきた時代に、企業就労の道がいっそう狭く不安定になり、社会保障の収入が政治と消費生活の両面から追い込まれる時代に入ると、本人活動と支援活動の社会的な課題が連携の新たな局面に入ってきたことを感じるのです。

企業就労の場面の、特に法定雇用率達成だけに形式的に採用する企業の就業の質と収入、社会参画への道を確保していくことや、作業所のA型移行(給与所得への移行)と収入の向上という起業的な活動の課題、これらは特に行政支援の退潮やシーリング設定が懸念される中の活動になります。

しかし未組織の障碍を抱えた方の地域連携を生み出す活動は、特に発達障碍や精神障碍の分野への時局の親和性の強い活動として、本人活動の育成を含んだネットワーキングとして生み出す必要を感じている。つまり「仕事作りと協業」の絵を描くこと。切り捨ての風を受けつつ成長させる社会的企業の手法を効果的に導入することです。欧州的な第3セクタのネットワーク(ex. ソーシャル・ファーム etc.)を育てる方向です。

時代の風は受け止める戦略が必要。それを私は「ワークシェア・ネットワーキング」の形で横断的な連携を生み出していく。そこには本人のSNS下の携帯電話ネット連携のようなオンラインの網を有効に組み込んでいく必要があると思います。人体に模していえば脳・神経伝達系の部分です。ネットには触媒が要ります。ここに「わーく」のインフォメーション活動を組み込みたいのです。

今、茅ヶ崎の若松町の店舗機能の相談がNPOサポートちがさきの地域就労支援PJの場で始まっていますが、ここの店舗の一部が、横断的な地域就労支援のセンター機能を持たせられないか企画を練っています。私としては自立支援法の枠から大きくはみ出した網をかけたいと思います。その経営基盤をどう持つのかという部分で、自立起業の形が問われています。今、共同オフィスの形が提案されていますが、たしかに現実的な課題ではありますが、一方で呉越同舟的な面が捨て切れません。協働の企画が必要なのです。だから「ワークシェア・ネットワーキング」なのです。横断的な地域就労支援活動です。不況だからこそ、地域開拓と下支えの必要があるのです。

(cf.)
●「非正規社員の失職、8万5千人に 来年3月までの半年で」
●「14時間電話鳴りっぱなし 非正規雇用相談に1700件」
●「派遣切り、届いた0円の給料明細 「寮費不足分払え」」
●「休業手当助成、短期の非正社員にも拡充 厚労省」
●「休業助成の申請急増、12月2万人 昨年度1年の4割分」
●「派遣労働者、07年度は20%増 製造業では倍増」
●「「理由なき雇い止め無効」元嘱託職員が勝訴 東京地裁」



<最近(12月)の厚労省報道発表資料から>
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●厚労省「緊急雇用対策/仕事をなくした方・お探しの方へ」
●厚労省「ハローワークにおける年末緊急職業相談及び労働基準監督署における年末緊急労働条件特別相談を実施します」
●厚労省「ハローワークにおける住宅確保のための相談状況等について」
●「ハローワークにおいて、社員寮等の退去を余儀なくされた方々への住宅確保のための相談支援を開始します」
●厚労省「雇用調整助成金等の拡充及び離職者住居支援給付金(仮称)の創設について」
●「派遣労働者が384万人に増加~労働者派遣事業の平成19年度事業報告の集計結果について~」
●「雇用調整助成金等の利用状況について」
●「非正規労働者の雇止め等の状況について(12月報告)」
●「「短時間正社員制度導入支援ナビ」がオープンしました!!ー「短時間正社員制度」の導入を応援しますー」
●「『若者自立塾創出推進事業』の実施について(塾実施者の決定等について)」

(校正1回目済み)
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