湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

ともあれ、やっと一段落つきました

2008-12-22 08:25:16 | 引きこもり
父が普段と出発の様子が違うのに興奮し、早朝から起き出してカーテンを開けようとして転倒。早朝の鬼ごっこを経て、休み返上で手伝ってくれた友人とともに、父の階段介助を済ませた。危険な場面1回。父が友人の手を振り払おうと体のバランスを崩したのだった。父の手の動きを抑止しようとしたからだった。階段下に降り立ったとき、彼は、父が手すりにつかまり損ねたのがいけなかったと私に語った。原因が父にあるという。判断基準が違うのだ。もう頼めないなと、実はがっくり来ていたのだった。

父は彼の車の後部座席に無事移動した。ここでもある出来事が起きていた。車椅子は、車体と同じ方向に寄せておく。彼はドアを開けて座席に90度の位置に寄せて私が直した。この位置の違いの意味を気にするまでもなく、彼は父を立たせようとした。私の指示で、彼は反対側のドアから先に車内に入り、父の腰を抱えるように奥に引かせて、座席に父を深く座らせた。これは技と彼に伝わったようだ。「なるほど」との応答。このとき、父の頭が車体にぶつからないように手を添えて保護する。

車椅子と、今回は別に歩行器持参で、病院系列の特養に一時入所した。この日、ホームでは、「餅つき大会」。入所者とデイのひとたちが車椅子集合していた。圧倒的に女性が多い。この光景はどのホームをみても同じ。男は早死にするからだろうか、それとも従わないから?

ここでは認知症の方に混じって、障碍のある方が多めに見えた。ただし徘徊やせん妄を抱えている方は、見あたらなかった。父が浮き上がって見えた。寄り添った職員の語りかけに父が笑顔で応じていたので、場を去ることにした。

母が、男はダメだと言っていたことが起きてしまった。父の靴下は洗って干したままだった。数が足らないのでと職員の方に指摘されて、数日中に届けるからと応答した。しばらくしてしまったなと思った。今回は友人の車で来ているのだ。取りに帰ればよかったと。この辺がひらめかないのだった。

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私は糖尿病を意識しているから、ハイカロリーの夕食を予定しているときは、昼食を軽くする。藤沢警察署の分岐を海に向かうと、スーパースズキヤの前に「ひな野」という和食バイキングの店がある。野菜惣菜の店なのだが、ここに彼を誘導して昼食を取った。なんとも彼の嫌な顔。ジャンクフード漬けの人間には、確かに似合わないのだが、私の病気のせいにして許してもらった。あいつと行くのは嫌だと今後きっと言い出すだろう。

しかし車は気楽だ。時刻表を意識しないで済む。ここから、大学病院まで1時間半。助手席で仮眠を取らせてもらった。学生時代、こんなことをすれば、口にティッシュペーパーを詰められたり、ろくなことをしないが、50代ともなれば、さすがにやるまいと油断していた。ところが、しっかり携帯で寝顔を撮られていた。ブログに載せてもいいよと私がいうものだから、興覚め。公害だからやめておくと、彼は画像を引っ込めた。

それはそうと、仮眠は助かった。目覚めると大学病院にあと数分の位置にいた。寝ぼけ顔のまま、病棟ナースセンターを通過して、母の病室に入った。母は、まだナースセンター監視直下の部屋に留まっていた。

母は順調に回復していた。まだ自由に自分で起き上がることが出来ないので、周囲に置いたものを取ることや、公然の秘密の携帯電話も充電できないままでいた。前の病室と異なり、TVカードが必要だった。友人が馬鹿話をしている間に、売店を行き来して不足を補い、洗濯物を取りまとめた。

「人はパンのみにて生きるにあらず」ということを知っているかと、母は友人に説教していた。「おかずもいるわな」と茶化してみたが、話は、ずれなかった。「男は用件を済ませてさっさと帰ってしまう。情緒もゆとりも何もない」ということを友人に伝えていた。「鬼嫁も同じではないか」と私が反例を上げるが、母は却下。

こんな話が続いたが、ともあれ数日で、普通の病室に移動予定とのこと。「クリスマスには談話室で職員の賛美歌合唱をやる」と看護師がいうので、「御詠歌も渋いんだけど、正月?」ときく。全く意味が通わらない。先方は戸惑っている。言葉の無力さを感じつつ、荷物をまとめて退散することにした。

ごみを始末して、エレベータの前に友人と立っていると、後から看護師の声。ふりかえると、何と母が点滴のキャスターを片手に立っていた。看護師が「リハです」という。「親に見送りさせるなんて」と母が小言を言っていた。友人には内緒だったが、実はジンと来ていた。母をいつか送ったとき、このシーン、きっと思い出すぞと思った。看護師さんの演出成功なり。

友人に家まで送ってもらい。父の居室整備と洗濯物の山を片付けると21時を回っていた。これで一応すべて一段落なのだ。安心したら睡魔が襲ってきた。夜間傾聴の連絡が入るまで、ひと気のない家でとにかく眠った。

夜間傾聴:##君(仮名)

(校正3回目済み)
コメント
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