選挙区が広すぎ時間不足なのか、遠くで連呼する候補者名は聞こえたが今回は1度も候補者の演説を聞くことがなかった。よくある街頭演説への動員の誘いも無かった。まあ、地域的には静かな選挙期間だった。一方、映像で見る各党党首クラスの繰り返される映像は中途半端な内容ばかりで、そこからは訴えが伝わってこない。新聞をじっくり読むほうが情報としては有用、いつも感じる。
その選挙戦も12日間の最終日、戦い終えて有権者の審判を待つばかりとなった。報道各社の調査では解散前と勢力に大きな情勢変化は見られないようだが、解散前の駆け込み的な保守批判勢力が秩序のない右往左往的な動きをしたことで、混乱を招いた選挙戦だった。候補者は戦いに満足しただろうか。
期日前投票を済ませる人が増えているという。台風21号の襲来に備え、何度目かの期日前投票に行った。台風前に投票を済ませておこうという思いは多くの人に共通、受付までの長蛇の列は過去に見たことがなく、この状況を見れば選挙への関心は非常に高い。入場券に必要事項を記入しておけば、受付までスムースに進め工夫がされている。
いつの選挙でも投票率の高低が選挙への関心の指標にされる。12年の衆院選小選挙区の投票率は59.32%、続く14年の同選挙は52.66%と安倍政権では2回連続して戦後最低を記録している。年齢層別では20から24歳が、18,19歳の投票率を下回り最低という調査もある。今朝見た長蛇の列も年配者が多かった。今回はどんな投票行動になるだろうか。有権者の自覚も必要だが、当選議員は有権者が関心を示する議会活動をして欲しい。