台風22号、奄美大島付近から進路が東方に変わり本州への上陸をあきらめたのか、列島に沿って太平洋上を進んでいる。台風は今回も秋雨前線を刺激し月間雨量の倍近くにもなる降雨をもたらした。いまの状態で地球温暖化が進み海水温が3度上昇すれば、日本近海での台風勢力が920㍉ヘストパシカルという猛烈な勢力で接近するそうで、温暖化を止めなければならない。
22号の進路予想で、記録的には富士山の初冠雪後に台風は本州に上陸していない、それからすれば22号は上陸しないのでは、気象予報士が笑って話していたが結果はそうなった。偏西風の方向、黒潮の大蛇行、太平洋高気圧の張り出しなど予報士泣かせの現象が続いているという。予報士試験の合格率は5%前後、そんな難関なのに直近の試験で今年は小学6年の女子児童が合格した。小学生の合格は初めて、挑戦4回目という。
挑戦のきっかけは、家族旅行のドライブ中「雲はなぜ落ちないのだろう」と思ったことという。なぜ思いついたか分からないが、予報士試験の勉強をする中で、雲が落ちてこない理由が分かったという。将来は父のような医者になりたいという。その中で予報士がどう生かされるのだろう。それにしても「なぜ」という言葉は大きな力を持つ。
22号が東方へ進むにつれ晴れ間、青空が見え始めた。今朝の2時ころに出た「大雨注意報」で「注意期間は今日のお昼過ぎまで」となっていた。ズバリ正解、こういうこともあるんだと見直した。家内は急いで洗濯物を室内から持ち出した。各地で予定されている秋のイベントへの影響はどうだっただろう。落ちてきそうにない白い雲が足早にすぎていく。