日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

清流の恵み

2012年06月11日 | 地域
           

 錦川の鮎つりは6月1日に解禁。名勝・錦帯橋の鵜飼もこの日からはじまる。今年の鵜飼は9月上旬までと少し期間が延びる。来月からは観客増を目的に一晩に2回行われるという。鵜たちへの負担は増すだろうが、観客が増えれば解消するかも。成功を祈りたい。

 毎年、養殖された何万尾もの稚魚が放流され、その様子はローカルニュースでは欠かせない季節の話題になる。見るほうも、その時期になったかと梅雨入り前の到来を知る。それらの鮎を釣るには入漁料を払う。なら天然物を釣るのなら入漁料は不要かといえばそうはならない仕組みになっている。吊り上げる前に養殖と天然の区別はつかない。天然の鮎も漁協の財産ということだが、目くじらを立てることもなかろう。

 錦帯橋下の水の流れは上流に比べ下流側は早瀬になっている。鮎は瀬を上ると聞く。それを待ち受ける釣り人がいる。長い竿が左から右へゆっくり振られる。振れ止まると竿が立てられ左へ大きく振り戻され、再び右へ振られる。それが何度も何度も繰り返される。振れ止まる前に竿が立てられると釣果ありの合図。釣りあげられた鮎は、竿の裁き通り釣り人の持つ網へ飛び込む。いつ眺めても上手いと思う。

 子どものころ、釣り上げられた鮎が2匹いる、1度に2匹釣れたのだと思い込んでいた。いつだったかあれは「鮎の縄張りの習性」を利用した「友釣り」ということを教わった。縄張りに入ってきたおとりの鮎に、体当たりで攻撃してくる鮎を引っ掛ける釣り方という。おとりになる鮎はどうして釣ったのか聞き漏らした。

 鮎にとっては魔の3カ月間だが、季節を味わうその料理は清流があればこそ、川の恵みに感謝して味わおう。

  
コメント (2)
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