日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

庭木のひとり言

2012年06月22日 | 生活・ニュース
           

 梅雨前線を刺激した台風とその仲間は列島に記録的な降雨量を置き土産にして東方の太平洋へ去った。本州の西端は雨雲の本筋からはずれた。ダム放流のサイレンは聞こえたが、ローカル線の遅れくらいで済んだと主が話していた。

 今日は一転、夏の日差し。梅雨の晴れ間、蒸し暑さとこれからの夏日を想像してそろそろ刈り取って欲しいと思い、朝から主の様子を眺めていた。意が通じたのか主は作業着に着替え庭へ出てきた。剪定ばさみや脚立を持ち出し我が全身の刈り取りの準備を始めた。

 お昼前に刈り取りは終わった。天辺は思いっきり薄くなった。主は自分に似せたかったのだろうが、そこからの木漏れ日が段になった枝の間を通り抜け気持ちよくなった。主は切り落とした小枝などを取り除き、刈り取ったあとを見上げ「まあまあか」と後片付けを始めた。

 ここに根を下ろしたのは、あのサリン事件の発生直後だった。事件関与で特別手配されていた3人目が捕まった、TVから漏れてくる音声で知った。この家に来てそんなになるのか、ちょっとセンチな思いがした。ところで毎年、丁寧に刈り取ってくれる主に少し変化が見える。

 脚立を立てるとき、それに体を預けて作業するとき、脚立と枝の両方へ足をかけるなど刈り取りのときはいろんな姿勢で鋏を使う。そのひとつ一つの動作で、昔から安全は確認していたが、その確認がこれまでより念入りになった。年齢による体の動きを気にしてのことだろうと思う。安全にし過ぎは無い。今年も無事に終わった。週末は雨とか、綺麗になれる。ありがとう。
コメント
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