日々のことを徒然に

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老桜への労わり

2012年06月14日 | しっちょる岩国
           

 名勝・錦帯橋から吉香公園にかけては染井吉野3000本といわれ、桜咲く季節は格別の演出をして多くの人を喜ばせ楽しませてくれる。そんな桜の木々は、高齢樹から植栽されて間もない若木まで多彩な姿で花を咲かせる。今は来春の花へ向けて準備、老若とも緑濃い葉を茂らせている。

 支柱や添木で支えられた幹、大きくくり貫かれたりそぎ落とされたような幹、空洞になったそこへ竹を生えさせた幹、左回りにねじれた幹、これまでの風雪に耐え、維新以前からの歴史を見つめてきた高齢樹が多い。しかし幹の姿はどうあれそこには見る者へ威厳を感じさせる。

 緑の葉が茂った最近、吉香神社そばの2本の桜の木周囲が真っ白い丈夫そうなロープで囲まれた。聞いてみると長寿が明らかな桜の木を保護するためという。観光地では樹木保護のため根元周囲に保護柵などを設け立ち入りを制限されている。吉香公園には日本でもトップクラスの長寿桜が存在しているという報道のあったことを思い出した。吉香公園の桜にもやっとその策がとられる。喜ばしいことだ。

 ロープ周辺には解説版設置の準備が進んでいるそうだが、どんな歴史を教えてくれるのか楽しみでもある。足を運んでいないが厩門内にも対象の桜があるという。これからは根元周囲の固化を防ぎ施肥などもされ、より長寿の桜となることが期待できそうだ。園内には大樹も多い。いくつかには説明が付いているがこうした解説の充実が進むと、散策の楽しみが増す。

 
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