日々のことを徒然に

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子ども人口零の日

2012年06月05日 | 社会 政治
            

 少子高齢化の更なる進行が日本の前途を見通せない濃い霧に覆われている、という状況は定着している。ではどのくらいのスピードで少子化が進行しているのだろうか。ある方のブログにこんな数値が載っていた。東北大学が2011年4月から2012年4月時点の人口減から算出すると、3011年5月には「日本の子どもがゼロ」という結果になったという。

 驚いた。あと1000年しかない。日本の紀元は神武天皇即位からという。それから数えて今年は皇紀2672年。その半分にも満たない年数で子どもゼロに。1200年先には日本の人口は急激な右下がりで下降する、その先は日本が滅ぶ、という恐ろしいような文章を読んだ記憶がある。何かこれに符合する年数になる。

 少子化の原因は出生率の低下にある。これによる人口減は国勢の衰退になるとして問題になって久しい。出生率低下についての原因もいわれ尽くしているように思うし、その対策も折々に打たれてはいるが、その成果は華々しくない。

 厚労省などの資料で見ると、1980年代中ころ日本・米国・仏国・英国・スウェーデンなどの出生率は同水準だった。しかし日本は以降も右下がり傾向が続く。一方で3カ国は右上がりに転じ、2010年の資料では2.0近くなっているが日本は1.39。最近その傾向がやや鈍ったと伝えらられるが、確かな増加に転じるには時間がいるようだ。

 同じ資料の中に「子どもをもっと増やしたいか」とい項目で、日本は増やしたいと、そうでないが半々、で他国と開きがある。逆に高齢化率は右上がり。こうした現状を救うべき「一体改革」を審議すべき国会の体たらくを知るに付け、国勢の回復には相当な時間、いや相当な年数が必要になる、覚悟せい、どこからかそんな声が聞こえそうだ。
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