日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

モリアオガエルの卵塊

2012年06月23日 | 自然 季節
           

 見るたびに思うのだが、カエルは水辺に棲む生き物というのに、山中で生きている。「おたまじゃくしの尾が消えたらまもなく城山へ上っていく」と六角亭そばで写真を撮っていた人。何年も撮り続けておられるようで、今日は、10日ほど前に生みつけられた卵塊から池に落ちていくおたまじゃくしを狙っている、長いレンズを装着したカメラが3脚の上で、構えられていた。 

 モリアオガエルは水面にせり出した枝に卵を産み付ける。水面から1mから3mくらいの高さ。カエルは水の中に産卵するものと思われるが木の枝に泡で包まれた卵塊を産み付ける。触ったことはないが、表面は濡れた和紙のような感じに見え、強度はありそうだ。泡の中はどんな状態になっているのか知りたい気がする。

 産み付けられた卵塊から2週間前後でおたまじゃくしが下の水面へ落ち始める。これを誕生という、とは先の写真を撮っていた人の話。池では無数の足が出ていないおたまじゃくしがうじゃうじゃ。しかし、山へ上ったり産卵を終えた親カエルを待ち受けるものがいる。蛇。このときも2匹が池のそばでじっとしていた。

 箸ほどの小枝にモリアオガエルが1匹。それはオスで、午後になったら鳴きはじめメスを呼ぶ、メスはオスの1.5倍位の体長とも教えられた。顔は見えなかったが、生きたモリアオガエルを見たのは初めて。見事な保護色で、上空の鳥からも発見されにくいことがわかる。

 おたまじゃくしの誕生を撮ると言う人は「夕方まで粘ります」と一服点けられたのを潮に分かれた。そのくらい粘らないとチャンスには出会えない、これという1枚は撮れないことを思いつつ。
コメント (2)
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