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架け替えの実験橋

2013年12月28日 | しっちょる岩国


 岩国観光のシンボルである錦帯橋、これは1922(大正11)年に国の名勝に指定された。橋は今から340年まえの1673(延宝元)年に、洪水にも耐えれる恒久的な橋の建設を目指し、第3代岩国藩主・吉川広嘉の命によって架けられた。橋の長さは210m、直線で193.3m、幅5m、木造アーチ構造は世界的にも例がない。

 台風や洪水によって幾度か被害を受けてきたが、その都度修復を行いながら現在まで大切に護られ、継承されている。現在の橋は「平成の架け替え」として2001(平成13)年秋~2004(平成16)年早春にかけて木造部分の全面架け替え工事を工費約26億円、工期3年をかけて実施したものである(いわくに通になろう 参照)。

 錦帯橋の四季はそのいずれの折も見ごたえのある風景で、年80万人ほどの人が訪れる。特に春の季節は周辺に咲くソメイヨシノ3千本にその5連のアーチが映える。そんな錦帯橋の渡る部分は木造、そのために痛みや摩耗の補修には苦労されている。これからは技術伝承も含め定期的な架け替えが行われる。

 その一端として吉香公園に「木造の実験橋」が設けられている。これは、錦帯橋の次期架け替え工事(平成33年から同35年まで)において、継目の形状やシーリング材の決定を行う役割を担っている。そのため、橋板と橋板の継目の形状(2種類)と、継目からの雨水等の濾水を防止する目的でシーリング(3種類)が施行されている。これらの組み合わせ13種類という。子どものころ継目には金属がつかわれてい記憶があるのだが。

 実験橋は幅3m、全長6mと記した図面がある。また、実験橋はヒノキ(橋板と高欄)と赤マツ(桁)を使用、桁と高欄の笠木・土台・通貫及び高欄金物は、旧錦帯橋の解体材等を再利用しているそうだ。たくさんの方に渡ってほしい、そう呼びかけている。散歩の時はぜひ回り道をして渡って下さい。
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