日々のことを徒然に

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開通から60年

2020年11月14日 | しっちょる岩国

 錦川清流線の前身である岩日線の川西駅ー河山駅間が開通して今月で60年と知った。開通の日、上りの一番列車を見に川西駅の急な階段を上った。一番列車は亜鉛や硫化鉄、銅の鉱石を積んだ無蓋車が数両連結していたように思う。それを引くのは蒸気機関車、黒ずんだイメージだが、祝開通のためかピカピカに輝いていたことが印象に残っている。

 岩日線は岩国市から島根県日原駅までの計画で岩と日を合わせた路線名だった。工事着工から6年過ぎて川西ー河山間27.9㌔、それから3年経過して河山ー錦町間16.6㌔が開通した。さらに北へ延伸のため着工されたが、1980年国鉄再建法により岩日線は廃止の対象となった。しかし、存続運動が功を奏し1986年分割民営化され第三セクター鉄道として決定、発足した。
 
 これには1971年、河山にあった日本鉱業の河山鉱山閉山が大きな路線廃止の原因ではないかとは素人の思い。1987年に今の錦川清流線として開業に至った。閉山とともに周辺の人口減が進み、離別の挨拶、引っ越し手伝い、見送りと寂しさを感じるときはなかった、しばらくして寂しくなった町にがくぜんとした、当時を知る美川町の人から聞いたことがある。

 現在は沿線の見どころや産物をラッピングしたジーゼル車が、清流・錦川に沿って走る。四季折々のイベントなど経営への工夫はされているが、経営は厳しい状態と報道される。車社会、高齢化、過疎化なども影響し利用者はふえない。各地で似たような路線が大幅な減便や廃止路線になっている。地方創成が声だけになっていないか、もう一度見直すべきではなかろうか。
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