芸能情報に無関心で、会話に入れず聞き役になったことは何度もある。〇〇ライブなどのCMを画面で見ても悪いが興味がわかない。でも、古い演歌歌手の公演の知らせを見ると「頑張っているんだ」「カラオケでついて歌った」など思い出す。最近の音楽番組にはついていけないこともあり見ていない。
購読の月刊誌を買いに書店に行く。毎月のことだが書棚をさーっと眺めている。先日、同じ調子で見ていると、どの雑誌も表紙の写真が同じ人のように思えた。思っただけでアクションはしていない。それが引退する安室奈美恵であったことを知ったのはしばらく経ってからだった。
ある評論家は紙面で「40歳、いまだ人気は衰えず、昨年の引退宣言は世を騒がせた。惜しむ声が多い。インタビュー番組で心境を語った。「幸せな25年間でした」。そには確固たる意志を感じる、と記している。そのタイトルは「まさに女性の自立の物語」とついている。そこには沖縄から今日までの活躍が、女性の自立という視点から紹介されていた。
美空ひばりは生涯、歌い続けた。山口百恵は専業主婦となった。安室奈美恵は独自の道をつら抜いてきて、40代にして第二の人生へ向かう。引退報道を見ていて、これまでの芸能人の引退とは何か違う、年代を超えた惜しむ人の姿や声を聞いてそう思った。ブログで芸能界の引退を書いたのは初めて、と思う。