遠くから眺めると白いスプレーを吹き付けたようにも見える川沿いの樹木。なにか人が悪戯したようにも見えるがそうではない。そこは川鵜がねぐらにする竹林で、白い汚れは糞害の証なのだ。
1度、彼らが集団で漁をするところを見た。長い時間水中に潜り魚を追い続ける様子は、川魚がいなくなるのではと思わせるほどすさまじいものだ。アユなど餌になる川魚に同情した。
川鵜は夏場は海を中心に活動、それを過ぎると陸地の河川にその場所を移すという。V字形に並んでねぐらへ飛び帰る群れを見たことがある。同じ黒色でもカラスより優雅に見え、その姿は川魚の天敵には見えない。すべてが上手く共生するのはどの世界でも難しそうだ。
(写真:川鵜の糞害で白くなったねぐらの竹林)