「見事な炎が最頂点に達しました。今年も無病息災、いい年になりますよ~」。炎を見上げながら、とんど焼司会者の声に大きな拍手が起こる。見物の中から呼びかけに応じた年女年男が点火して数分後、とんどに持ち寄った正月飾りを炎は勢いよくつつんだ。
住んでいる地域のとんど焼が行われました。朝から竹を切り出し、燃えやすくするため棚を準備する。持ち寄られた注連縄や破魔矢などの正月飾りなどを積み上げる。門松もある。よくもと思うほど積み上げられている。
毎年、近くの高齢者施設のからも大勢の方が見物に見える。今年も、楽しそうな笑顔を紅蓮の炎が照らし、寒さを忘れるひと時のように見えた。
観光行事でなく地域親睦のためのとんど、豪華さや華やかさなどはない。炎を囲み気安く会話する、地域の繋がりを大切にする、それが本来のとんどの姿かと思いながら接待の善哉を頂く。数年前までは竹酒も振舞われたが、そこは時世、焼芋に変わったようだ。
(写真:年女と年男が点火、一気に燃え上がる)